中日ドラ1・石川昂を開幕スタメンに

2020年04月17日 16時30分

中日のドラ1・石川昂

【フルスイングの掟 宇野勝】 新型コロナウイルスの影響でいまだに開幕のメドが立たないが、中日のドラフト1位ルーキー・石川昂弥内野手(18=東邦)を1988年の立浪和義以来となる高卒新人開幕スタメンに抜てきしたら面白い存在になると思う。

 3月24日、二軍練習試合のオリックス戦で石川昂がナゴヤ球場のバックスクリーン右横に叩き込む本塁打を見たがすごかった。飛ばそうと思わなくても普通に飛距離が出るのは天性の打撃センス。3月20日の開幕では間に合わなかったが、今なら痛めていた左肩も治っているし、状態は問題ない。

 88年の開幕前に星野監督から監督室に呼ばれて「俺は立浪を打てても打てなくても遊撃で使う」と言われた。遊撃から二塁へ回ることへの不満はなかったけど、びっくりはした。その年の立浪は打率2割2分3厘だったが、周りの選手のフォローもあって結局、6年ぶりにリーグ優勝した。

 今年の中日もキャンプから見てきたが投打とも充実しており、ペナントの順位予想では優勝に推すつもりだ。石川昂を開幕から三塁でスタメン起用しても、88年のように他の選手がちゃんとフォローしてくれるはずで、あとは首脳陣の勇気ある決断が必要だと思う。

 二軍の試合で結果を残して、良ければ一軍で使うというのは誰でもできること。よく二軍で育ててから一軍でと聞くけど、果たして二軍なら育つのか? 一軍なら育たないのか? そもそも9年目の三塁・高橋も1年目に2本塁打しているのに一軍で使い続けていればレギュラー定着にこんなに時間はかからなかったのではないか。

 高卒1年目では西武・清原の例(31本塁打)だってあるし、石川昂もそれだけのスター選手になれる器。やっぱりプロ野球は話題性があった方がいいし、名古屋が盛り上がるためにも思い切った抜てきを期待したい。