開幕遅れるプロ野球「シーズン143試合の削減」を本格的に検討

2020年04月03日 20時29分

 先が見えない。プロ野球の12球団代表者会議が3日、東京都内で行われ、当初目指すとしていた4月24日の今季開幕日について再延期することを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、現時点で新たな開幕日を設定し直すことは困難と判断。4月下旬から5月上旬に改めて開幕日を検討したい方向性を示し、各球団のレギュラーシーズン143試合の維持も極めて難しくなった。

 今季開幕が白紙に戻された。会議終了後、感染拡大を防ぐ観点からWeb上で行われた会見で斉藤惇コミッショナーは「(新型コロナウイルスの)感染拡大は治まっているどころか、ますます酷くなっている状況」とし、4月24日の開幕について「難しいと判断せざるを得なくなった。本日のこの時点で開幕日の設定は困難という判断をしている。先の固定的な日にちを無責任に決めるのは難しい。もう少し状況を判断しながら決めていきたい」と語った。

 3日午前にNPBとJリーグ合同の「第5回新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家チームから受けた提言を基に苦渋の決断を選択した。

 同コミッショナーは「推移を見ながら4月下旬か5月の上旬に開幕の日程を決められないかと考えている。本当は状況は誰にも分からないが、もう少し今よりも(4月下旬から5月下旬ならば)クリアに見えるのではないか」と述べ、新たなスケジュール調整の場において全143試合の削減を本格的に検討していく方針も示した。専門家チームから「早くても目指すべき開幕は5月末」との提言を受けており、それにならって日程を再検討するとなれば交流戦、CS(クライマックス・シリーズ)、さらには11月21日を第1戦の予定日として変更されている日本シリーズに関しても見直しを迫られる可能性が出てくる。

 これらの点を指摘されると斉藤コミッショナーは「どこをどう入れるかというのは今後、早急に考えていく。日本シリーズの問題は(日程が)ギリギリでも入れていくということは変わっていないと思います」と念を押すように強調した。

 また、これまで否定的なスタンスを取っていた無観客試合での開催にも触れ「こういう状況ですから可能性としては否定できない。部分的なのかは今後考えていかなきゃいけないが、無観客も考慮の一つであるということは申し上げておきたい」とコメント。選択肢として入れていることを口にした。

 4・24開幕を断念したことに伴い、パ・リーグが4月10日、セ・リーグが14日から、それぞれ再開予定だった練習試合も見送られることになった。