バレンティンが念願のソフトバンク入り ファイトスタイルは受け入れられるか

2020年01月30日 16時30分

ポーズを決めるバレンティン

 ソフトバンクに新加入したウラディミール・バレンティン外野手(35)は新天地でも本塁打を量産できるのか。29日に福岡市内のヤフオクドームで入団会見に臨んだバレンティンは常勝軍団入りに「夢がかなった」と喜びを表現。チーム内では「シーズン30発は堅い」と太鼓判を押す声が大半だが、一方で成功の鍵を握る難題も指摘されている。

 念願の鷹入りを果たした大砲への期待は大きい。昨シーズン終了直後、NPB288発を誇るバレ砲の本格調査が明るみに出た際「30発は絶対に打つ」「あと2年は実績通りの数字を残す」と選手、フロント、球団OBから前向きな声が相次ぎ、獲得を歓迎された。

 だが、リーグも変われば生活拠点も変わる。さらに本人が「ここでは新人になる」と語ったように、一から人間関係を構築しなければならない。あるチーム関係者が言う。「不安点がないわけではない。バレンティンの気質がウチのチームに受け入れられるかが、成功の鍵を握ると見ている」。バレンティンの闘争心むき出しのファイター気質が果たして新天地にフィットするのかという指摘だ。

 それは鷹陣営も認識している。「自分のスタイルを理解してもらえるかは、外国人選手にとってはすごく重要。ヤクルト時代はそれが受け入れられていた。だが、ウチのベンチは冷静さを重んじる。正直、温度差を生じかねないという不安はある。その空気にバレンティンが違和感を覚えたり、仲間の同調を得られなかった場合に、孤立感や居づらさを覚えればパフォーマンスにも影響を及ぼす」(球団関係者)

 バレンティンは2017年の阪神戦で、同僚の畠山の死球を巡って阪神・矢野コーチ(現監督)と乱闘を演じた過去もある。仲間思いの一面もあり、そのファイトスタイルを貫いてきた。それだけに周囲の理解と援護が得られればチームへの忠誠心が増すのだが、逆の目が出た場合は…。

「パ・リーグの他球団もバレの気質は当然分かっている。逆手に取った配球や攻めもあるはず」とはチーム関係者。バレンティンのスタイルに同調し結束を深めるのか、それとも…。チームとしての手綱さばきにも注目だ。