第104回全国高校野球選手権大会の準々決勝(18日)第3試合でセンバツ王者の大阪桐蔭が下関国際(山口)に4―5と敗れ、3度目の春夏連覇の夢がついえた。

 まさかの展開だった。先制して優位に試合を進めながらも連打が出ず、エース左腕の古賀(3年)を攻略できない。7回には無死一、二塁からバント失敗から三重殺に仕留められ、攻撃のリズムを崩された。4―3で迎えた9回には下関国際の攻撃を後押しする手拍子が場内から起きる。異様な〝アウェー〟感の中、左腕・前田(2年)は賀谷(3年)に中前に逆転打を許し、あと一歩のところで及ばなかった。

 巨象が堕ちた。泣き崩れる前田の肩をエース川原が泣きながら抱える。昨秋から無敵の強さを誇り、神宮大会、センバツもぶっちぎりの優勝。今大会も右に出る者はいないと思われた横綱のまさかの光景だった。西谷監督は「ロースコアの競り合いになると思っていた。(相手)打線はシャープで簡単にアウトにならないイメージでした」と振り返った。主将の星子(3年)は9回の手拍子について「すごくて飲まれそうになるというか…。自分の余裕がなくて投げている2年生の前田に声を掛けれなくて申し訳なかった」と悔しさをにじませた。

 大本命と言われながら準々決勝敗退。指揮官は「秋から3連覇、日本一ばかりを考えて3年生中心にやってくれた。そこを勝ちに結びつけるのが監督の仕事ですが、それができずに残念。最後の最後までやってくれた。手前ミソですが、一生懸命やるいいチーム。連覇を目指してやってくれて誇りに思っている」と選手をねぎらい、さらに「勝たなければいけない気持ちは毎日毎日…。プレッシャーを感じられるのは幸せなことと思っていた」と心境を打ち明けた。偉業は成し得なかったが、重圧との戦いは今後も続く。前田を中心に最強ロードを再びスタートさせる。