全日本プロレスは10日、21日に横浜文化体育館で開催する3冠ヘビー級選手権の会見を行い、王者の諏訪魔(40)が挑戦者ジョー・ドーリング(35)との遺恨を一方的に清算した。
9日の後楽園大会では諏訪魔が、王者の宮原健斗(28)を撃破して史上最多となる6度目の戴冠を果たした。ドーリングは「次期挑戦者決定戦」で石川修司(42)を下して今回の一戦が決まった。しかも2人には深い因縁がある。ドーリングは7月に諏訪魔率いる暴走ユニット「エボリューション」を離脱すると、8月27日両国大会では諏訪魔対小島聡戦に乱入して試合をブチ壊したのだ。
王道トーナメント準決勝(9月23日、仙台)では諏訪魔が丸め込んで辛勝したため、遺恨決着には至らなかった。だがこの日、諏訪魔は「昨日、リングにジョーがエボリューションのフラッグを持ってきた。あれを見た時に、コノヤローっていう感情は水に流した。これぞ全日本だという3冠戦をやりたい」とすっかり恨みつらみは忘れた様子だった。
ドーリングが持参したのは、悪性の脳腫瘍で闘病中にファンがメッセージを寄せ書きして贈ってくれたフラッグ。「エボリューションのためではなく、ファンのために持って行った」(ドーリング)という意図だったが、予期せぬことに王者の心を動かしたのは事実。“心理戦”では挑戦者優位のまま決戦を迎えそうだ。












