ノア25日の後楽園大会で、「ロス・トランキーロス・デ・ハポン」の内藤哲也(44)、BUSHI(43)が「情熱MAX」こと征矢学、飯野雄貴組に敗れGHCタッグ王座から陥落した。

 征矢のオクラホマスタンピードをデスティーノで切り返すなど奮闘した内藤だったが、挑戦者組の合体技攻勢を浴びて場外へ。最後は孤立したBUSHIが合体技「情熱IS」で沈められた。

 フリー転向後、国内初戦となった元日の日本武道館大会で奪取したベルトをついに失った。大会後に取材に応じた内藤は「今までは黙ってても試合が組まれる状況でしたから。ベルトだけではないですね、失ったものは。内藤哲也がノアに上がる理由、ノアが内藤哲也を使う意味を、また自分で作らないといけないですね」と胸中を明かした。

 約半年間の参戦でノアマットへの思い入れが芽生えつつあったのは事実だ。「何なら日本武道館で負けてたらここまで悔しくなかったし、何の未練もなかったかもしれない。でも今は純粋にこの緑のリングに立っていてすごく楽しいのでね。この日々を続けるためにも、次の清宮(海斗)戦は正念場になるでしょうね」と7月18日大阪大会での清宮とのシングル戦へ必勝宣言。「もし負けてしまえば、このリングから俺の居場所がなくなってしまう可能性もあるとさえ思うので。俺にとってはただのスペシャルシングルマッチではなくなったのかなと」と悲壮感を漂わせた。

 制御不能な言動で敵も多い内藤だけに、主戦場で自身の存在価値がなくなれば即〝リストラ〟の危機にひんするのは自然の摂理だ。「別に所属が甘やかされてるとは言わないですけど、やっぱりフリーにはフリーの厳しさがあるわけで。ただ一方で、今まで感じたことのないこの危機感を味わえることにワクワクしてしまう自分もいますよ」。もはやこの男に、のうのうとファミレスで食い逃げを繰り返す余裕はなくなってきた…はずだ。