新日本プロレス15日東京・両国国技館大会で天山広吉(55)の引退試合が行われ、〝猛牛〟は盟友で最大ライバルの小島聡(55)に敗れ、プロレスラーとして壮絶な〝最期〟を迎えた。飯塚高史とも和解を果たし、試合後は涙の引退セレモニーが行われた。

 新日本所属レスラーでは同じ第3世代でライバルだった永田裕志から花束が贈られた。さらに引退試合の相手、小島とともに笑顔で3ショットに納まった。棚橋弘至社長からの花束を受けとめると、新日本での先輩にあたる金本浩二からは「山本さん、第2の人生、頑張ってください」と、ビデオメッセージが届いた。

天山広吉(中)の新たな門出に、ズラリ揃ったレジェンドたち
天山広吉(中)の新たな門出に、ズラリ揃ったレジェンドたち

 nWo時代から親交のあるプロ野球DeNA前監督の〝ハマの番長〟三浦大輔氏、元格闘家の金原弘光氏、後輩の〝悪魔仮面〟ケンドー・カシン、2003年G1初V時の決勝戦の相手だった秋山準(DDT)、前石川県知事の馳浩氏、ゆかりあるレジェンドの武藤敬司、長州力、藤波辰爾、蝶野正洋がリングに上がり、後輩の天山と熱く抱き合った。

 引退試合の解説を務めた蝶野は、長州が捕らえた天山にビンタを放つ場面も。師匠で兄貴分の蝶野は、引退試合に向けた天山を励ましており「今も不安があるかもしれないけど、見てよ、このレジェンド、ジジイになっても戦ってるんだよ。まずはケガと健康を取り戻すため、治療とリハビリを続けて頑張ってください。最後にひと言、天山、ありがとうございました」と言って、深々と頭を下げた。

蝶野正洋(右)からビンタを受ける天山広吉
蝶野正洋(右)からビンタを受ける天山広吉

 天山は「本日をもって私、天山広吉は現役を引退します。思い起こせば少年の頃、テレビでプロレスを見て憧れ、プロレスラーになりたい一心で、新日本プロレスの門を叩いた。道場に入ってめちゃつらいことがあってすぐに逃げちゃったが、プロレスラーの夢を追いかけて再入門した。そしてデビューできて、今日まで必死に戦ってきた。振り返れば本当につらいことが多くて、同期、後輩、社員のみなさん、関係者、スタッフに支えられ、ここまで来られた。ここにいるファンのみなさまのおかげでここまでできたことを本当に感謝します」とスピーチ。

 最後は「私にとって両国は思い出の多い場所。この両国でみなさんに見守られながら、最後の試合を終えることができて本当に幸せ。新日本プロレスのリング一筋で頑張ってきたが、本当にありがとうございました」と締めくくり、10カウントゴングを聞いた。

 セレモニーはヒザの痛みにも負けず最後まで立ち切り、現役選手らに胴上げをされてリングから送り出された。