新日本プロレス15日両国大会で現役生活にピリオドを打った〝猛牛〟天山広吉(55)が、怨念坊主・飯塚高史(60)との奇跡の和解を振り返った。
天山はラストマッチで小島聡とシングルマッチで対戦。当初予定されていた5分1本勝負の試合時間を無制限1本勝負に変更して激闘を繰り広げ、最後は小島のラリアートで3カウントを聞いた。
引退試合とセレモニーの合間には、まさかの展開が待っていた。なんと2008年に天山と「友情タッグ」を結成しながら短期間で裏切り〝怨念坊主〟と化してしまった飯塚が電撃登場。天山が「俺たちに友情ありましたよね? 応えてください!」と何度も呼びかけると、葛藤の末についに握手に応じ、2人が抱擁をかわしたのだ。
天山は飯塚の引退試合(19年2月)で改心に失敗しており、現役生活の最大級の心残りとなっていた。自身の引退試合前には飯塚の魂が眠っているとされる東京・世田谷区の等々力渓谷を大捜索するも成果は得られず。この期に及んで飯塚が友情を思い出すとは誰も予想していなかっただけに、感動のフィナーレとなった。
バックステージで天山は「友情タッグを組んでいたことを思い出してほしかったし、今日で最後なので。彼も引退してこれから先、何かストーリーがあるわけでもないし。これで最後でしょ、飯塚さん、もうヒゲ剃ってまともにやってくださいみたいな感じでした」と報道陣の笑いを誘った。
さらに大会後「自分の最後の試合のために来てくれて、気持ちを持って来てくれたのかなって。改心してほしいなって(呼びかけて)なかなか『うん』って言ってくれないから、シビレ切らしましたけど、最終的に握手して手も挙げてくれて。自分自身も来てくれてうれしかったし、心残りがスッキリしましたね。まさにツームストーン…」と晴れやかな表情を浮かべた。
天山は友情タッグ結成時に「プロレス界に友情はあるやろか?」という壮大な問いかけをしていたが、実に18年の時を経てその答えが出た。「スッキリした部分がありますね。やっと戻ってくれたのかなって。最終的に友情が復活して、またどこかで…。こればかりは分からないですけど、一緒にイベントとかやれたらなって」と、ともに引退したものの正式な〝再結成〟まで見据えた。
なお、天山はデビュー日から引退までの現役生活がちょうど「テンザン」を想起させる「13000日」だった。さらに引退試合の両国の観客動員数は「7777」人超満員札止め。大のパチンコ好きの天山のために数字を合わせたのかと思いきや、広報担当者は「営業担当者が『神に誓って実数』と言ってます」と証言。
これには天山も「奇跡な数字ですね。めっちゃラッキーナンバーじゃないですか。これはもう明日行くしか…」と、プロレスの神様が用意した〝奇跡〟の連続に感慨深げな様子だった。














