新日本プロレスのタイチ(46)が19日、「G1クライマックス」(7月11日、米シカゴで開幕)の出場者決定戦システムに緊急提言だ。

 今年のG1メンバーは、すでに20選手中16選手が発表済み。残る4枠は出場者決定戦によって争われ、タイチは23日後楽園大会でYuto―Iceと激突する。この日の茅野大会では6人タッグ前哨戦で、Iceと一進一退の攻防を展開した。

試合後も熱くなりすぎて、セコンドに止められるタイチ(奥)とYuto-Ice
試合後も熱くなりすぎて、セコンドに止められるタイチ(奥)とYuto-Ice

 3年連続で出場者決定戦(トーナメント含む)からのスタートとなったタイチは取材に対し「(発表済みメンバーに)俺の名前がなかったのは納得がいく。去年のG1は(Aブロックで)最下位だったから、ある意味で当然かな」と自己分析。昨年IWGPタッグ戦線で抗争を展開したIceとの大一番に「アイツも俺とやりたがってたし、ちょうどいい機会でしょ。後はアイツ次第じゃない? ただのタッグ屋であれば俺に勝つことはできないし、シングルでも実力を持っているなら突破するだろうし。いろいろな意味で胸を貸してやろうかなと」と闘志を燃やした。

 自身が当落線上にいることは百も承知だが、それを理解した上でタイチは3年前から続く同システムに異議を唱える。「個人的には今回で最終回にしてほしいかなと。『なんでアイツが本戦に選ばれてて、アイツは予選会なんだ』みたいな議論がずっと出てて。『?』から始まるG1クライマックスはもうやめにしてほしい。(前年に)負け越したヤツは全員予選会とか、最初から基準を明確にしておけばみんな納得すると思うけど、何にもなく会社の判断で決まっているわけだから」と主張した。

 団体の選手層の厚さもあって、大会コンセプトでもある「グレード1」のメンバー選考に関しては毎年のように賛否が巻き起こっている。タイチは出場者決定戦の代案として「例えば実績を見てトップの10人は先に確定させて、残りの10枠はファン投票でもいいんじゃないかと思ってて。ファンが見たいと思ってるものが一番集客にもつながるんじゃないの。競馬のG1でもファン投票でメンバーが決まるレースもあるわけだし」と進言。

6・14大阪城ホールで海野翔太(右)を襲撃したゲイブ・キッド
6・14大阪城ホールで海野翔太(右)を襲撃したゲイブ・キッド

 また、今回は米AEWのゲイブ・キッドが名を連ねた〝他団体枠〟には「いらないと思う。ゲイブに関しては意味もサッパリ分からないし。去年(Bブロックで)全敗だったんだから、アイツこそ予選だろって。何で新日本を出ていった人間に対してわざわざチャンスを与えるの? それだったら新日本の選手に枠を使った方が、未来につながるでしょ」と持論を展開した。

 出場者決定戦から勝ち上がり、下克上Vを果たせば発言権は一気に増す。「G1出られないイコール幕内力士ではないという、自分の中の基準があるから。最近は最年少最年少(と)騒がれてるけど、最年長(優勝)へのこだわりもいいんじゃないかなと。世の中のオッサン連中も夢を見れるしね」と豪語したタイチが、真夏の祭典への切符を手に入れる。