米国・WWEの〝ビースト〟ことブロック・レスナー(49)が4日(日本時間5日)、米スポーツ専門局「ESPN」の「パット・マカフィー・ショー」に出演し、現役引退を正式に表明した。

 1日(同2日)のPLE「サマースラム」では〝ルーラー(支配者)〟オバ・フェミと、天井付き金網デスマッチ「ヘル・イン・ア・セル」を戦うも、オバのパワーに歯が立たずフォール負けを喫した。オバとの対戦成績は1勝2敗と負け越し、試合後は「お前はWWEの未来、俺は過去だ」とオバに〝次代の大物〟の座を譲り、自身の引退を示唆していた。

 リモート出演したレスナーはマカフィーから「サマースラム」のことを問われると「今日、このインタビューを受けたのは世界中の皆さんに、俺が引退したことを知らせるためだ。皆さんに大きな感謝を伝えたい。土曜日(1日)は、非常に感情的な一日だった」と語り、現役引退を自らの口で発表した。

 オバとの最初の対戦は4月の祭典「レッスルマニア42」で、わずか5分たらずで惨敗を喫した。当時を振り返ったビーストは「『レッスルマニア』でオバに叩きつけられた時、『もうこれ以上はできない』と思ったよ」と苦笑いで語った。一度はグローブとリングシューズを脱ぎ、引退の意志を見せたが、5月のPLEイタリア大会でオバに再戦を挑み、リベンジに成功した。

 だが、1日の「サマースラム」で再びオバに敗れたことで「ここ2日間はベッドの上だった。悪夢のダンプトラック(オバ)にひかれてさ。もうその時が来たんだよ」と決意。「これで俺にとってリング上での活動は終わり。他のことすべても最後だ」と、総合格闘技の最高峰・UFCでも頂点に立った男はアスリートとしての「終わり」を迎えたと話した。

 今後は趣味の狩猟に興じながら、ホッケー選手の2人の息子と、砲丸選手として2028年ロサンゼルス五輪を目指す娘を支えていくという。「俺は49歳でまだ動き回れる自分でいたいけれど、本当に感謝している。オバも、WWEユニバース(ファン)も素晴らしかった。会社(WWE)、TKO(WWEの親会社)、ダナ・ホワイト(UFC代表)、UFC、ミネソタ・バイキングス、ミネソタ大学。俺を信じてチャンスをくれたみんなに感謝したい」と、穏やか表情で述べた。

 プロレス最高峰のWWEとUFC、総合格闘技の頂点UFCで世界ヘビー級王者になった史上唯一の男。WWEで最高峰王座は通算10度獲得した。2014年4月の祭典「レッスルマニア30」では、ジ・アンダーテイカーの祭典連勝記録を「21」で止めたビーストは、さわやかな笑みとともにリングを去った。

「WWEサマースラム2026」は「ABEMA」にて放送された。