米国・WWE真夏の祭典「サマースラム」2日目(2日=日本時間3日、ミネソタ州ミネアポリス)で、世界ヘビー級王者のローマン・レインズ(40)が、14年続く長年の宿敵セス・ロリンズ(41)を撃破しベルトを守った。

 4月の祭典「レッスルマニア42」でCMパンクを名勝負の末に破り、同王座を奪取。同じアノアイ一族のジェイコブ・ファトゥに連勝して連続防衛を飾ると、一族とともにユニット「ザ・ブラッドライン」を再結成した。ロリンズとは2012年11月の「ザ・シールド」始動から続く因縁の間柄。かつてはディーン・アンブローズ(現AEWジョン・モクスリー)を加えて最強トリオだったが、14年6月にロリンズがレインズを裏切りパイプイスで襲ってからは、互いに相いれぬ宿敵として対立してきた。

 そうした長い遺恨とベルトをかけての決着戦は、すさまじい死闘となる。場外戦ではリングサイドでそれぞれが実況席にパワーボムで叩きつける。「これぞ名勝負!」チャントも飛ぶ中、ロリンズがペティグリーを放てば、レインズもスーパーマンパンチを発射する。ロリンズのストンプ、雪崩式ブレーンバスターに、王者はギロチンチョークで対抗。すさかずスピアーを決めるも、ロリンズにカウント2ではね返される。

ローマン・レインズ(右)はセス・ロリンズにこん身のスピアー©WWE
ローマン・レインズ(右)はセス・ロリンズにこん身のスピアー©WWE

 さらにはバックルボムからストンプとおきて破り技も披露。おまけに「シールド」へのオマージュからか、モクスリーの必殺技デスライダー(ダーティーディーズ)まで初公開した。だが、とどめのスピアーがレフェリーに誤爆。リングは一気に無法地帯となるが、この日は「ブラッドライン」の介入はなく、真っ向勝負が繰り広げられる。ロリンズの持ち込んだイスも自ら投げ捨てた。

 挑戦者にはペティグリーからスタンプで踏みつけられたが、3カウントは許さない。コーナー最上段からのスーパースタンプをかわすと、スピアーをぶち込む。続けてランニング式のスピアーから、こん身のスピアーをぶち込み、3カウントを奪った。試合時間は33分を越える死闘だった。

 ベルトを守ったレインズはロリンズに近づき、右拳を突き出した。ロリンズもこれに応じ、左拳を突き出しタッチ。「シールド」ポーズを決めて、「シールド」から14年にわたる因縁にようやく終止符を打った。大会終了後のポストショーでレインズは、試合終了後にロリンズに何と言ったか尋ねられ、「ずっと俺とお前だ」と告げたという。

「ずっと俺とセスだ。ずっと俺たち2人だけだ。シールド時代だって何が何だかわかっていた。アンブローズが野良犬みたいなヤツだってわかってたけど、俺たちがここを変えることもわかってた。俺たちはここのパイオニアだ。みんな去って、おじけづいて逃げ出しても、俺たちはこのとりでを守り抜いたんだ」

 その言葉には、方法は違ってもロリンズとともにWWEマットを守り抜いてきた男の誇りが込められていた。

「WWEサマースラム2026」はABEMAにて中継された。