米国・WWE真夏の祭典「サマースラム」(1日=日本時間2日、ミネソタ州ミネアポリス・USバンクスタジアム)で、〝ビースト〟ブロック・レスナー(49)が〝ルーラー〟オバ・フェミに完敗。試合後に「俺は過去」と語ったことで、再び去就が注目を集めている。

 レスナーとオバはこれまで1勝1敗。決着戦としてビースト得意の天井付き金網戦「ヘル・イン・ア・セル」が採用された。レスナーはジ・アンダーテイカーの必殺技ツームストーンパイルドライバーまで繰り出したが、支配者を仕留められず、最後はフォールフロムグレースで叩きつけられてマットに沈んだ。

 レスナーは試合後、オバに、リスペクトを送り「WWEの未来だ」と称賛。驚くオバを尻目に「お前は未来、俺は過去」などとマイクで話し、大きな話題となった。レスナーは4月の祭典「レッスルマニア42」でオバに惨敗を喫した後、グローブとリングシューズを脱いでリングに置いて引退を示唆したが、5月にはオバと再戦した。そうした経緯があった中で自身を「過去」と表現しただけに、このままリングを去ることになってもおかしくない。

 大会後のポストショーに出演したオバは「彼だって人間なんだ。人間、男性、父親、アスリートで彼にも感情がある。ブロックに最高のことが訪れるよう祈りたい。狩りに行ったし、やりたいことをやってほしい。父親として過ごして、人間として生きてくれ。リングで、オクタゴン(UFC)であなたが成し遂げたことは最高だ。プロレス最高の頭脳の一人だ」などとエール。ビーストの引退を前提としたようなメッセージを送り、ファンも「サンキュー、レスナー!」のチャントでレスナーの功績をたたえた。

 では本当にビーストはリングに戻ってこないのか。海外メディアなどによると、大会後の記者会見でCCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルH(ポール・レベック氏)は「ブロックがオバ・フェミをリングに戻し、言葉と体の両方で『彼がこのビジネスの未来だ。俺は過去だ』と称賛する。これはかなり大胆な発言だ。ブロックはただ、何かを言うだけじゃないんだ」と指摘した。

 その上で「それ以上深読みせずに、彼が言ったのは『俺が過去だ』ということだ。それはあなたがたも俺もよくわかっているし、ブロックはやりたいことをやる。だから彼の言葉を額面通りに受け取って…どうなるか見てみよう」とコメント。額面通りに受け取るなら答えは一つしかないが…。

 プロレス最高峰のWWEとIWGP、総合格闘技の頂点UFCでヘビー級王者となった史上唯一の男。このままリングを去っても、ビーストの功績は少しも色あせない。

「WWEサマースラム2026」はABEMAにて中継された。