米国・WWE真夏の祭典「サマースラム」2日目(2日=日本時間3日、ミネソタ州ミネアポリス)で行われた暫定女子王座決定ラダーマッチは、伏兵のチェルシー・グリーン(35)が制し、初めて最高峰王座を獲得した。

 WWE女子王者のリア・リプリーはヒザの負傷で欠場を続けており、今大会も出場できなかった。そのため代わって新たに暫定王座が設けられることに。5人参加の暫定王座決定戦には最高峰王座獲得14度の〝女王様〟シャーロット・フレアー、元同王者のジェイド・カーギル、同じく元王者で現女子US王者のティファニー・ストラットン、ジュリアをわずか2分で圧殺し予選突破したラッシュ・レジェンドとそうそうたる顔ぶれとなった。

 チェルシーは女子US王座や女子タッグ王座の獲得歴はあれど、戦前は5人の中で一番低い評価だったことは間違いない。31日スマックダウンのタッグ戦ではジェイドの仲間、ミチンとB―ファブの合体技をくらってフォール負けを喫したばかりだが、この日は共闘するティファニーと呼吸を合わせて、巧みに得意の〝ズルして横取り〟のチャンスをうかがう。

シャーロット・フレアー(下)にミサイルキックを放つチェルシー・グリーン©WWE
シャーロット・フレアー(下)にミサイルキックを放つチェルシー・グリーン©WWE

 ラダーを使った激しい応酬となり、10分過ぎにはリングに一人残ったティファニーが、ラダーを上がり、天井からつるされたベルトに手をかけようとした。ここでチェルシーがリングインし、仲間のティファニーが上がったラダーを押し倒す。ティファニーは場外にいたシャーロット、ジェイド、ラッシュの3人目がけてスワントーンボムを発射し、4人そろってダウン状態となった。

 大チャンスにチェルシーはラダーを上がるが、リングに乱入したミチンとB―ファブに頭を蹴り飛ばされ、ラダーに両脚をかけたまま失神してしまった。この間に他の4人がラダー上で激しい攻防を展開。最後はシャーロットとジェイドがフェースバスターを打ち合いながら、場外に転落する。気づけば、リングにはチェルシー一人。大歓声を受け失神から目覚めると、ラダーを一気に上ってベルトをゲットして勝利。究極の漁夫の利で、初の最高峰王者となった。

 チェルシーは驚きの表情を見せたが、すぐに歓喜を爆発させる。カナダ出身で2014年のデビューから18年3月にWWEと契約。21年には解雇という厳しい経験もしたが、23年1月に復帰してからはUS王座を2度獲得するなど、着実に評価を上げてきた。その美貌と裏腹に苦労人の暫定王者は、リングサイドにいた夫のマット・カルドナ(ザック・ライダー)と喜びを分かち合っていた。

「WWEサマースラム2026」はABEMAにて中継された。