元プロレスラーで米WWE殿堂入りの武藤敬司(63)が5日、85歳で亡くなった〝テキサスの若馬〟ことドリー・ファンク・ジュニアさんを追悼した。

 ドリーさんは、弟のテリーさん(故人)と「ザ・ファンクス」で絶大な人気を誇った。武藤の化身「グレート・ムタ」が米国で大ブレークしていた1989年から90年にかけて、WCWでテリーさんとタッグを組み、兄のドリーさんとも親交があった。武藤は本紙の取材に対し「すごく温厚で、俺からしてみたらすごくいいおじさんだよ」と天を仰いだ。

 2009年には兄弟そろってWWE殿堂入り。武藤は昨年4月にラスベガスで行われた「レッスルマニア41」を現地で観戦した際に、VIPルームでドリーさん一家と再会。たわいのない話をしたといい「奥さまとべったりだったから、奥さまが一番ガッカリしていると思う」と気遣った。

 ドリーさんは、引退後にフロリダでレスリングスクールを設立。武藤がWRESTLE―1の社長を務めていた15年に、道場を訪れた様子が日本テレビ系「アナザースカイ」で放送された。「いい子がいたら、日本に引っ張って行こうぐらいの感覚だったよ」と振り返る。

 ドリーさんは、昨年2月に食道がんのため亡くなった元プロレスラーで文京区議の西村修さんを、愛弟子として育て上げた。武藤は「(ドリーさんが)日本に来た時も、付け人のように世話したのは西村だったから。西村がドリーさんを待ってるからね。案内してくれると思う」と哀悼の意を表した。

 レジェンドの訃報に、プロレス界が悲しみで包まれている。