ノア25日後楽園大会でGHCタッグ王座V4戦に臨むロス・トランキーロス・デ・ハポン(LTJ)の内藤哲也(44)が22日、〝方舟マット残留〟へ必勝の十字架を背負った。BUSHIと同王座を保持する内藤は、「ネオ・グローバル・タッグリーグ」を制した征矢学、飯野雄貴組を迎え撃つ。ノアに上がり続ける理由でもあるベルト死守を誓いつつ、一方的に新日本出戻りを要求された拳王を一刀両断した。

 タッグリーグで優勝を逃した内藤は、後楽園決戦で汚名返上を期す。取材を申し込むと当然のようにファミレスに緊急招集がかかった。

「情熱MAX」の異名を持つ挑戦者組に対しては「彼らを応援する声で会場のお客さまの一体感も生まれ、結果も残し…。最初は完全なイロモノかと思ったら、どうやら違うみたいですね。キャプテンエース(棚橋弘至&キャプテン・ニュージャパン)のような部類ではないのかなと」と高評価。だが王者組の威厳を保つため負けるわけにはいかない。リーグ戦で清宮海斗&晴斗希、カール・アンダーソン&ルーク・ギャローズに敗れており「その2チームとはやらなきゃいけないし、俺自身もリベンジしたい。それにGHCタッグ王者として今のノアの象徴だと思ってる清宮選手の前にも立ちたいですしね」と、今後の展望と7月18日大阪大会で控える清宮との初シングル戦への思いを明かした。

 元日の日本武道館大会でフリーとして初めてノア参戦を果たし、約半年が経過した。「現状はこのタッグ王座を持っているから、上がり続ける理由ができているようなものですからね。だからこそそれを失いたくない思いは日に日に増してますよ。少しずつこのリングへの思い入れも出てきて、もっとこのリングでプロレスしていたいなと思うわけで」と〝通行手形〟に見立てたベルトへの愛着をのぞかせた。

 裏を返せばベルトを失えば即、ノアに上がる理由もなくなりかねないということだ。現にノア内からは批判的な声が上がっており、拳王からは古巣への帰還を求められている。「動けるうちに新日本プロレスで最後を終えてもらいたい。これはファンも望んでいるだろうし、俺も希望してます」というのがその言い分だ。

ノア参戦後も、拳王(右)から何かと因縁をつけられる内藤哲也
ノア参戦後も、拳王(右)から何かと因縁をつけられる内藤哲也

 しかし、内藤は「それって拳王選手が俺のファンって公言してる感じですか? でもいま現時点において新日本という選択肢は俺のなかでゼロですよ。俺はノアに上がり続けたいと思っているのに、新日本プロレスに帰ってほしいっていうのは、本当に俺のファンなんですかね? それは新日本プロレスのファンなんじゃないの?」と反論。「本人にその気がないのにファンのために古巣に帰れと言うなら、まずは拳王選手にみちのくプロレスに帰ってもらって、それを見て参考にしたいなと。言ったからには手本を見せてほしいですね。俺は拳王選手のファンで、みちのくプロレスに帰ることを希望しているので」と意趣返しをした。

 珍しくマスクメロンのパルフェまでたいらげた内藤は雑談の合間合間に「俺のウィキペディアって間違ってないですか?」「ノアのサイトで俺のプロフィルってどうなってましたっけ?」としきりに質問。うるさいので仕方なく確認した記者がこの日は内藤の44歳の誕生日だったことに気付いたことを確認すると、不敵な笑みとともに悠然と立ち去り、テーブルの上には伝票だけが残された…。