米国・WWEの第3ブランド・NXTが16日(日本時間17日)に放送され、元新日本プロレスEVILのNARAKUが、NXT王者トニー・ディアンジェロ(31)に〝調印式〟で不気味な心理戦を仕掛けた。

NARAKUはフードをかぶって入場する(©AbemaTV, Inc.)
NARAKUはフードをかぶって入場する(©AbemaTV, Inc.)

 1月末で新日本を退団し、4月からNXTに登場した。先週のNXTではNXT王座挑戦者決定戦でメイソン・ルークを破り、「グレート・アメリカン・バッシュ」(28日=同29日)で王者ディアンジェロに挑戦することが決まった。今週のロウでもNARAKU勝利の瞬間が放送されたが、この日は決戦に向け、王者と挑戦者が直接対面する模様が流された。

 NARAKUはこれまでディアンジェロを標的としながら、「王者を守る」などと発言して王者を揺さぶってきた。この日も薄暗い部屋にディアンジェロを迎え入れ、恭しく一礼。「トニーさん、座って」とうながした。着席したディアンジェロは「こういう対面の流れはわかってるよ」と挑戦者の襲撃を警戒するが、NARAKUは構わず「ようこそトニーさん」と言って、NXTのロバート・ストーンGMから王座戦の契約書を預かっており、王者にも署名するように伝えた。

 いんぎん無礼なNARAKUの態度を、王者はいぶかしむ。「調べは済んでいるんだ。EVILが日本最大のタイトルを保持していただけでなく、野犬のような連中を率いて日本中を蹂躙(じゅうりん)してその座を勝ち取ったことも知っている」と、新日本時代に極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」を率いて、リング内外で数々の蛮行に及んでいたことに言及した。

 NARAKUは「トニー、過去のことで俺を判断しないでくれ」と反論する。だが、ディアンジェロもEVILとしてのやり口を研究済み。「お前はとんでもなく邪悪な男で、日本を離れたのは、俺からタイトルを奪い取るためだけだ」と言い、H.O.Tの仲間を一人も連れてこなかったのだから自分一人で王座を奪えると思っているに違いないが、そう簡単に倒せる相手ではないと告げた。

 続けて「契約書だ」と署名に応じたが…NARAKUが差し出した王座戦の契約書には、挑戦者の署名が入っていなかった。王者が指摘すると、挑戦者は「来週、署名したものを渡すよ」と静かに応じた。ディアンジェロはNARAKUの行動の真意を読み取れないまま、契約書に署名するとすぐにその場を去った。

 一人残ったNARAKUは「EVIL(悪)がやってくるぞ!」と言って高笑い。謎の行動の数々は何を意味するのか。王座奪取に向けた戦略が始まっている。

 NXTは「ABEMAプレミアム」で視聴可能。