「ロス・トランキーロス・デ・ハポン(LTJ)」の内藤哲也(43)が、侵攻中のノア界隈からの〝バッシング〟を歓迎した。BUSHIとGHCタッグ王座を保持する内藤は、20日神戸大会で征矢学、近藤修司組とのV2戦に臨む。何度も手術を重ねた目やヒザに不安を抱えながら、外敵王者として暴れまわる内藤には、リング内外から厳しい声も散見される。だが、制御不能男は逆境を楽しむかのような発言を連発した。
神戸決戦へ向けた取材場所を聖地・ファミレスに指定した内藤は「新日本時代から近藤選手のことは知っていたし、すごく興味がありました。対戦が楽しみですね」とニヤリ。その一方で征矢には「情熱的なマイクはいいと思うし、インパクトがあるから頭の中に入ってますけど、それ以上のものは今のところ見えてこないかなと。しゃべり担当って印象が強いです」と極端に評価を落とした。
昨年5月に新日本プロレスを退団し、今年の1月1日日本武道館大会からノアに参戦。ブランクの影響もあり「コンディションを調整できなかった」と反省の弁を口にしたが、敵地での戦いということもあり、その後も批判的な声が聞かれる。それでも内藤は「もちろん悔しさはありますけど、その人たちはみんな俺を見てるんだなと。だから反応も批判もしてくれてるんだろうし。まずは見てもらうことが大事なので、それはいい方向にはとらえてますね」と意に介さない。
慣れない他団体のリングに苦しんだ側面があった上に、古傷の目やヒザの状態も「そりゃ良くはないですよ」と不安を認める。「でも、内藤哲也というレスラーが歩んできた道なので俺は後悔していないし、そんな状態で何を見せるかがレスラーとしての勝負だと思うので。自分の状態を見て見ぬふりをしないで、これからのレスラー人生を歩んでいきますよ」と矜持をにじませた。
良くも悪くも話題になることは、注目度の高さの裏返しだ。「要するにみんな見てくれてるわけで、その内藤を今倒したらおいしいぜって。変に体がノアのリングに慣れてきてしまう前に、倒すなら今のうちじゃないの? この状況で我々LTJを叩き潰せばリターンも大きいはずなので、目の色を変えて僕らの前に立ってほしいですよね」とノア勢を挑発する。
現に8日横浜武道館大会でGHCヘビー級王座を争う王者・Yoshiki Inamuraと拳王の舌戦においても内藤の名前が出るほど、その存在感は大きくなっている。「結局そこなの? 俺のことが気になっちゃってるんだねって、うれしさの方が強いですね。最高峰のベルトを争う人間でも、俺の名前が必要なんだったらどんどん使っていいよ。利用できるものならLTJをどうぞ利用してくださいって」と言い放った。
言いたいことを言い終えた内藤は「あっちょっと待って…俺としたことが駐車券、車の中に置いてきちゃったみたい。すぐに取ってくるからちょっと待ってて」と急ぎ足で駐車場方面へ。もちろん帰ってくるわけもなく、テーブルの上には伝票だけが残された。













