新日本プロレスのNEVER無差別級王者・ウルフアロン(30)が、真夏の祭典「G1クライマックス」(7月11日、米国・シカゴで開幕)初出場へ秘める思いを明かした。すでに出場20選手中16選手が決定しており、残り4枠を争いYOSHI―HASHI(44)との出場者決定戦(23日、後楽園)に臨む。2000年大会の鈴木健三(当時)以来となるルーキーイヤーでのG1出場を義務付ける理由とは――。
ウルフはこの日、棚橋弘至社長と日本外国特派員協会で団体の世界戦略に関する会見に出席。終了後に取材を申し込むと近隣の駐車場に集合がかかった。
14日大阪城大会で成田蓮を破りNEVER王座奪回を果たしたものの、同日に発表されたG1メンバーからは選考漏れとなり、出場者決定戦に回ることとなった。「デビューしてまだ半年なので、予選に出られるだけでありがたいことですね。デビューの年にG1に出るのはかなり難しいことじゃないですか。そのチャンスがあることが重要なので」と現状を分析。YOSHI―HASHIとの大一番へ「いろいろな戦いを経験してるのでスキが少ないという印象です。チョップだったり一撃一撃が重いイメージもあるんですけど、その上を行きたいしチョップでも負けたくないですね。本隊の選手との初シングルという意味でも楽しみです」と腕をぶした。
レスラーになる前から最高峰リーグ戦への憧れはあった。「(柔道でいえば)全日本選手権でしょう、あれは完全に。過酷なシリーズの中で、すべてシングルで優勝を争うこの大会が、今年一番強い男を決めるんじゃないかなと思いますね」と目を輝かせつつ「全日本選手権でいえば大学2年生の時の予選会の前々日に鶏肉にあたってしまって出られなかったという苦い思い出がありますので。YOSHI―HASHIさんとの試合前は鶏肉は控えようと思います」と謎の誓いを立てた。
デビューした年でのG1出場となれば実に26年ぶりの快挙となる。ウルフは「新人とはいえ年齢的には30ですから。他の選手より早めに引退が来てしまうので、ある意味で生き急がないといけない。自分の明るい未来を見えるようにするために、1年目でG1に出ることは大事なんじゃないかなと。誰かが何とかしてくれると思っていては成長がないので、明るい未来はテメエで見つけますよ」と〝一人猪木問答〟で決意表明。必勝の十字架を背負った。
車中取材で言いたいことを言い終えたウルフは車を発進させると「あっ…ここ1万円札使えないんですね。後で崩すので立て替えてもらえませんか?」というやりとりの末に精算機を通過。家まで送ってくれる約束だったが唐突に「すみません、どうしても外せない用事を思い出しまして…ここでも大丈夫ですか?」と、非常に交通量の多い交差点の手前で降りることを命じたため、故意か過失か駐車料金の回収を許さないまま猛スピードで走り去った。












