新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」2日福岡大会のBブロック公式戦で、成田蓮(28)が上村優也(31)から4勝目(不戦勝1)を挙げた。極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のリーダーは、次戦(8日、横浜)の相手でNEVER無差別級王者ウルフアロン、さらにIWGPヘビー級王者の辻陽太に理不尽発言を連発。ウルフにはG1からの追放、辻には王座剥奪を予告した。

 左足に集中砲火を浴びせた成田は、ライオンズシャイナー(ダイビングボディーアタック)をかわしてクロス式ひざ十字固めに捕獲。H.O.Tの金丸義信がレフェリーの注意を引き付ける間に、介入したディック東郷が上村の左足にセントーンを決めると、再びクロス式ひざ十字固めに捕らえてギブアップを奪ってみせた。

 バックステージは無言で通り過ぎた成田だったが、大会終了後に取材に対応。「星取表を見れば分かるだろ。このまま全勝優勝で俺が夏男になってやらんでもないぞ」と勝手に2敗をなかったことにして優勝宣言を繰り出した。

 次戦では上半期にNEVER王座を争ったウルフと激突する。しかし成田は「あんなヤツと因縁なんて言葉を使うんじゃねえ。まあ、伸びきった鼻を折ってやるにはちょうどいい機会だな」と吐き捨てると、デビュー間もないウルフのG1出場資格に疑義。「会社もバカだろ。五輪で金メダル取っただけのヤツが出られるような大会じゃねえんだよ。アイツに何の実績があるんだ。『グレード1』の名が泣いてるわ」と断罪した。

 そもそも成田自身がベルトを奪われた張本人で、その上ウルフは出場者決定戦を制して堂々の初出場なのだが…。「アイツが出るならヤングライオン杯だろ。ヤングライオン杯も優勝できないようなら土下座したって海外武者修行にも行けないし、まだまだ半人前ってことだ」とブーメラン必至の身勝手論理で最高峰リーグ戦からの〝追放〟を予告した。

 もはやウルフは眼中になしを強調する成田が狙うのは、G1制覇、そして最高峰のIWGPヘビー級王座だ。「そもそもあのベルトを巻いていいのは俺だけなんだよ。優勝したら挑戦? なんで俺がわざわざ挑戦しなきゃいけねえんだ。G1終了と同時に、俺にベルトを大政奉還しろ」と辻にも毒ガスを噴射した。

 現王者の辻は今年1月に断行したベルト分解を皮切りに、前親会社のブシロードや米国・AEWへの言動が賛否を呼び続けてきた。これに対し成田は「あの王者失格の野郎からベルトを剥奪しない限り、新日本は終わる。よそ見ばっかりして、お前は誰と戦ってんだって。もう気持ちが切れてるんじゃねえか?」と一方的に糾弾。極悪非道なこの男に最高峰王座が渡る方が、団体にとって危機なのは間違いなさそうだが果たして――。