右上腕二頭筋の炎症で15日間の負傷者リスト(IL)に入っているドジャースの大谷翔平投手(32)は15日(日本時間16日)にティー打撃を再開した。ロバーツ監督が敵地シンシナティでのレッズ戦前の会見で明かした。

 MLB公式サイトによると指揮官は「終わった後の体の状態は良かった。明日、何をするか分からないが、徐々にレベルを上げていく」と説明。レギュラーシーズン復帰について「まだどうなるか分からないが、復帰してくれると期待している。何試合になるか分からないが」と期待を寄せた。最短23日(同24日)の復帰に向けて第一関門をクリアした形だ。

 そんな中、この日のレッズ戦に球団若手有望株1位のホスウェイ・デパウラ外野手(21)を「1番・DH」で起用したことで周囲がざわついている。米スポーツサイト「ビッグリード」は「大谷翔平の復帰を前に、ドジャースはホスウェイ・デパウラの起用について難しい決断を迫られている」と報じた。

 大谷のIL入りで3Aを経ずに〝飛び級〟で昇格したデパウラは4試合で9打数2安打、打率2割2分2厘、1本塁打、3打点 1二塁打。出塁率5割、長打率6割6分7厘、OPS1・167をマークしている。メジャー1号は416フィート(約126・8メートル)の特大弾でパワーを見せつけた。ボール球に手を出さず、一方、14打席で三振0で5四球と選球眼も高く評価されている。

 同サイトは「デパウラがレギュラーシーズンの残りでどのようなプレーを見せるかにもよるだろうが、ドジャースがキャリア5試合目で彼を先頭打者に起用したことは、ポストシーズン進出を見据えたチームにおける彼の役割をドジャースがどのように考えているか雄弁に物語っている」と解説した。万が一、大谷がポストシーズン(PS)に間に合わない場合、「1番・DH」での起用を視野に入れているという。

 一方、同サイトは大谷は遅くてもPS初戦(ワイルドカードは29日=同30日。地区シリーズは10月3日=同4日)には復帰すると見込んでおり、その際は外野手にコンバートする必要があると指摘。デパウラは2Aで主に左翼と右翼で起用され、中堅は守っていない。

「外野には高額契約を結んでいる選手がいる」とし、「テオスカー・ヘルナンデスとカイル・タッカーの年俸を考えると彼らを外野の両翼から外すことは難しいだろう。しかし、デパウラのプレーぶりを見ればそれが現実味を帯びてくるかもしれない」とまとめた。

 大谷が復帰しても100パーセントは望めず、80パーセントも厳しいかもしれない。実績の大谷か勢いのデパウラか…。それとも外野で起用するのか。ドジャースにとってはうれしい悩みだが、難しい決断を迫られるのは間違いない。