勝てるはずの試合が、またブルペンでこぼれ落ちた。セ4位のヤクルトは26日の巨人戦(神宮)に3―5で逆転負けし、今季5度目の5連敗。先発した山野太一投手(27)が7回3安打1失点、8奪三振と好投しながら、プロ初の2桁勝利となる10勝目は2登板続けて救援陣に消された。
打線は初回、長岡の2試合連続となる8号先頭打者本塁打などで2点を先制。山野は2―1のまま勝利投手の権利を持って降板した。だが8回、清水が二死から安打を許し、交代した星も2失点。直後に追いついたものの、9回はウォルターズが勝ち越しソロを浴び、さらに1点を失った。
池山隆寛監督(60)は「前回も京セラでサヨナラ負け、今回も勝っている中で降りてもらってるので…10勝目をあげられなくて申し訳ない」と肩を落とした。山野は19日の阪神戦(京セラ)でも8回5安打無失点、11奪三振。ところが1点リードの9回に広沢が同点打を許し、延長10回にサヨナラ負け。2試合続けて目前の白星が消えた。
それでも山野は「自分も助けてもらってる時はたくさんある。チームは負けちゃったんで、自分が1点しのげてたらどうなってたかとか、そういうところを突き詰めてやっていけたら」と仲間を責めない。だからこそ、その言葉がブルペンの苦境を際立たせる。
数字にも表れている。チームは18日以降1勝7敗。その8試合で救援陣は計20回1/3を投げて9自責、防御率3・98、4被本塁打。7敗のうち4試合は救援投手に黒星がついた。勝負どころでの失点が重く、勝ちパターンが機能しているとは言い難い。
開幕から守護神だったキハダは来日初登板から17試合連続無失点を記録したが、状態を落とし、4日の中日戦(バンテリン)で4登板連続失点。翌5日に出場選手登録を抹消された。以降は相手打者や展開に応じた継投が続き、終盤の方程式を固め切れていない。
先発が好投しても、最後の2、3イニングを逃げ切れなければ白星には届かない。山野の10勝目を2度も幻にした現実は、そのまま燕の失速を映す鏡でもある。一刻も早く「勝ち切る形」を取り戻さなければ、接戦を落とし続ける悪循環は止まりそうにない。












