日本ハムは23日のロッテ戦(ZOZOマリン)に2―3で競り負け、2位・西武と3ゲーム差に広がった。

 先発した有原航平投手(34)は6回3失点の粘投ながら7敗目(5勝)同点に追いついてもらった直後の6回に二死一、二塁から小川に決勝打を許し「抑えるべき場面で粘れなかった。(相手に)先に点も取られたので」と唇をかみ締めた。新庄監督も「ゲームをつくってくれた」と評しつつ「あそこの小川君をグッと抑えてほしかったね」と注文も忘れなかった。

 2020年以来、6シーズンぶりに日本ハムに復帰した有原は本来の実力を発揮し始めていた。開幕から黒星が先行し、6試合で1勝5敗。5月末から1か月以上も二軍で調整する苦しい序盤を過ごした。

 だが、夏場に入った7月から復調気配を見せると、8月は2日のロッテ戦(エスコン)から16日のオリックス戦(京セラ)まで2試合連続完封勝利を含む3連勝。最近ではチーム周辺でも「もう有原は今季前半戦のようなことはない」という声が多数を占め、2年連続のパ・リーグ最多勝右腕への期待と信頼が高まりつつある。

 しかし、チームのエース的な立場を取り戻すためにはやるべき「課題」がある。それがリーグ上位に君臨するソフトバンクと西武から白星を奪うことだ。

 有原がここまでマークしている5勝はすべてリーグ下位に沈むオリックス、ロッテ、楽天から挙げたもの。ソフトバンク、西武と対戦した3試合には全敗している。対戦相手は個人で選択できない戦略的な面もあるが、チーム関係者やファンは上位チームを倒してこそ高い評価を下すもの。マウンドに送り出されているのも、勝てる信頼と計算があるからこそで確固たる地位を取り戻すためにも上位討伐は避けて通れない。

 このまま中6日のローテーションを続ければ有原は来月13日に敵地で西武と対戦する。首脳陣がローテを再編すれば、9月に計5試合を残すソフトバンク戦の登板も浮上する。いずれにせよ、有原個人にとってもチームにとっても鷹狩りと獅子狩りは不可欠だ。