日本ハムは29日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に4―8で敗れて開幕3連敗。先発した有原航平投手(33)が古巣を相手に初登板したが、6回10安打7失点と打ち込まれ、早くも今後の登板が不安視され始めている。

 昨季までの本拠地で鷹の勢いにのみ込まれた。初回一死一塁から柳町に左中間へ先制適時二塁打を許すと、チームが逆転した直後の2回には先頭の栗原から3連打を浴びるなど3失点。3回、4回も失点を重ねるまさかの大乱調でチームの連敗を止められなかった。

 試合後の有原は「(打線が)点をいい感じで取ってくれたが、流れに乗るような投球ができなかった。全体的にもっと状態を上げていかないといけない。悔しいですね」と肩を落とした。昨オフに6年ぶりに日本ハムに復帰。2年連続最多勝の実績を引っさげ、宿敵撃破への刺客として送り出されたものの返り討ちにされたのだから、本人だけでなく日本ハムにとってもショックは大きかった。

 だが、ホークスの球団関係者に聞くと、一様に「この結果は何となく想像できた」という。その理由は、攻略に向けて〝丸裸〟にされていたからだ。まずは「対左打者に弱い」との苦手意識。ソフトバンク打線は5番の山川を除き、スタメンに8人もの左打者を並べた。昨季の有原は右打者を2割2分6厘に封じた一方、左打者には2割7分6厘と圧倒的に分が悪かった。

 さらには、みずほペイペイドームとの相性の悪さだ。昨季の有原は26試合で14勝9敗、防御率3・03をマークした一方、古巣本拠地では14試合で6勝6敗。しかも2試合以上登板した球場別で最も悪い防御率3・84だった。こうした点も炎上劇につながった可能性は否定できない。

 試合後、加藤投手コーチは「(左打者対策を含め)やっぱりそこは対応していかないといけない。また投げることはあるわけですから」と指摘。バッテリーを含め、チーム全体で有原をサポートしていく構えを見せたが…。まだ今季1試合目とはいえ、期待と不安が交錯する初登板となった。