ソフトバンクは7日の西武戦(ベルーナ)に5―2で勝ち切り、優勝へのマジックナンバーを「35」とした。先発した松本晴が7回10奪三振1失点で自己最多の7勝目(2敗)。打線は代打・柳町の決勝適時二塁打などで、終盤に相手を突き放した。

 大事なカード初戦をものにしたホークス。試合後、小久保監督はこの勝利を「めちゃくちゃ大きい」と噛みしめた。それは相手が鷹の〝天敵〟をぶつけてきた上で勝ち切ったからだ。

 相手先発は6度目の対戦となる高橋光成。試合前時点で4勝を献上し、チーム対戦打率は1割9厘と今季は大苦戦していた。前回対戦で3点を奪って初めて土をつけたものの、8回までに放った安打は4本。攻略には至っていなかった。

 この日も4安打、1得点と攻略したわけではない。それでも鷹には確かな「手応え」があった。これまでの5試合で右腕に投じられたイニング数は「40」。早々に大差がついた1試合を除けば4試合で34イニングと、完全に試合を支配されていた。それがこの日は6回で最多となる98球を投じさせ、右腕はこの回で降板。結果的に相手の救援陣をたたいて勝利につなげた。

「好投手に対しての粘り」は勝利へのひとつのプロセスだ。この日はチームで「とにかく球数を投げさせる」というほどの方針を採ったわけではないが、高橋と対戦した23打席で2球以内に勝負が決したのは2打席のみ。攻撃を淡泊にせず、右腕に気持ちよく投球させなかった。4回に適時打を放った山本祐は「この暑い中で、いい投手なので。僕自身そんなに投げさせたわけじゃないけど、簡単に終わることがなくてよかったんじゃないか」とナインの姿勢を代弁した。

 6度も対戦すれば、互いに互いのことをよく理解しているもの。短期決戦でも当たる可能性がある右腕にどういった印象を植え付けるか。リーグ3連覇、その先に向けても重要な要素だ。指揮官は「前半戦はずっとやられて、打ち込んだまでいってないけど、負けはついてないのでいいこと」と語った。やられっぱなしの前半戦から、反撃となるか──。