ソフトバンクは8日の西武戦(ベルーナ)に1―2で逆転負けを喫した。優勝へのマジックナンバーは「35」で足踏み。小久保監督は「こんな試合もあります」と淡々と敗戦を受け入れた。

 そんな中で存在感を示したのが上茶谷大河投手(29)だ。西武打線を相手に7回5安打無失点。白星はつかず開幕8連勝とはならなかったが、先発としてこれ以上ない役割を果たした。7月中旬に先発に転向してからの4試合で3勝、防御率1・73。これには小久保監督も「先発が足りない中、これだけやってくれている。今のチームを引っ張ってくれてますね」と称賛しきりだった。

 そして、この日も右腕をバックが盛り立てた。6回のピンチでは、ネビンの弱い遊ゴロを川瀬がしっかりとチャージし、併殺を完成させた。前回登板でも堅守が盛り立てる場面が見られるなど、上茶谷の登板時には好プレーが多く生まれる傾向にある。

 その要因はなんなのか。ひとつは投球テンポだ。かねてより早い投球リズムが持ち味の右腕。投手のリズムは野手にも波及するだけに、上茶谷は「テンポは持ち味のひとつでもあるので。そこは意識して投げている」と語った。

 2つ目は制球力だ。ナインからは「コントロールがいいので、やっぱり守りやすい。イメージしたところに飛んでくる」と声が上がる。野手にとっては予測した打球方向に飛んでくるとなれば、守りやすい。それだけに内外を丁寧に投げ分ける投球スタイルは好評だ。

 先発として着実に存在感を増している背番号64。シーズン終盤もナインの〝堅守〟を引き出し、チームに貢献できるか。