ドジャースにタイガースからトレードで電撃移籍したタリク・スクバル投手(29)が4日(日本時間5日)、敵地シカゴでのカブス戦でデビュー登板を果たした。

 6回4安打2失点と試合をつくりながら、新たに味方となった打線からの援護はタッカーのソロだけによる1点しかなく黒星スタートとなった。チームは今季最悪の5連敗となったが、散発の4安打に終わった攻撃面に課題を残す結果となった。

 スクバルは昨季まで2年連続でサイ・ヤング賞に輝いた現役最強左腕。ドジャース側がタイガースに送り出したのは将来有望な外野手のホープ、投手のライアンとスミスの計3人だった。今季限りでFAとなるスクバルは新規の超大型契約が見込まれ、強さと資金力でドジャースに追い風が吹いたとみられるが、最大の目玉を逃した他球団では〝反省会〟も繰り広げられている。

 その中の一つが別地区ながら同じナ・リーグでドジャースとシーズン最多勝を争うブルワーズだ。MLB公式サイトは「情報筋の話」とした上で、ブルワーズがタイガース側に持ちかけたトレード案もドジャースと同じ「3人の有望選手」で、一人は同サイトの有望株ランキング18位の遊撃手・ペーニャだったいう。他の2人も1人は100位以内、最後の1人は100位をわずかに超える程度の選手だったとみられると伝えている。

 いずれにせよ、ブルワーズが最初の提示は「3人とも打者」。ところが「このトレードでタイガースは長期で保有できるメジャーリーグの投手を求めていた」といい「情報筋の誰もがタイガースが誰を望んでいたか明かさなかったが、ローガン・ヘンダーソンは各球団から最も頻繁に名前を挙げられていた投手の一人だった」としている。

 米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「トップ100で1位にランクインし、明らかに手放せないヘスス・メイドのほか、ブルワーズには外野手のルイス・ララ(64位)、内野手のジェット・ウィリアムズ(76位)、外野手のジョシュ・アダムチョフスキ(87位)がペーニャと並んで有望選手として名を連ねている。しかし、これらの4人の組み合わせではスクバル獲得に向けたトレードを成立させるには不十分だったようだ」と伝えた。

 結果的にタイガースがドジャースから獲得したのは投手2人と野手1人。ブルワーズが野手を何人放出してもタイガース側が求める見返りとは一致せず、初動から見誤っていたことになるが――。