ドジャースのキケことエンリケ・ヘルナンデス内野手(34)が28日(日本時間29日)に負傷者リストからメジャー復帰した。5月末に左腹斜筋を痛めて離脱。左ヒジの手術のリハビリを終えて復帰し、2試合をこなしたところで再び襲った故障禍に一時は絶望的になったという。

 運転中にMRI検査の結果を知り「あれが人生で初めてのパニック発作だったんじゃないかと思う。妻に電話してほとんど話せないくらいだった。何度も深呼吸をして落ち着きました。グレード3と聞いて手術が必要なんじゃないかと思った」とショックの大きさを米メディア「スポーツネットLA」などに話した。

 そこから2か月間のリハビリを続け「結局できることは一日一日を積み重ねていくこと。〝今日、自分にできることは何か〟に集中すること。だから毎日全力でリハビリすることだけ考えた。復帰まであとどれくらい、とかを考えなかった。でも時間は意外とあっという間でした。一番つらかったのはくしゃみです。咳もつらかったけど、くしゃみは本当にきつかった」と振り返った。幸運だったのは最初の6日間ほど便が出なかったことと言い「排便がものすごくきついと聞いていたけど、僕はそれを経験せずに済んだ」という。

 完全に回復し、精神的にも問題はない。「グラウンドで自分が何ができるか楽しみ。僕は全力スピードでやることしか知らない。もしまたケガをしたらそれはそれ。プレースタイルを変えることはない」と笑顔を見せた。無類の勝負強さを誇り、内外野をこなすユーティリティープレーヤーがチームの勢いをさらに加速させる。