米国・WWEの〝ルーラー(支配者)〟オバ・フェミ(28)が急転、〝ビースト〟ブロック・レスナー(48)と「地獄の檻」の中で決着戦を戦うことになった。

 4月の祭典「レッスルマニア42」ではオバがレスナーに圧勝。5月末のPLEイタリア大会ではレスナーが雪辱し、新旧怪物対決はここまで1勝1敗となっている。一方で、オバはビースト以外には無双を継続中。「キング・オブ・ザ・リング」トーナメントでは、27日のPLEサウジアラビア大会の決勝戦でジェイ・ウーソを破り、初優勝を飾った。

 29日(日本時間30日)のロウ(ニュージャージー州アトランティックシティー)オープニングでリングに上がると、「オーバ! オーバ!」と熱狂的な声援に迎えられた。新怪物もファンに感謝を述べたが、決断を下さなければならない。トーナメント優勝者は真夏の祭典「サマースラム」(8月1、2日=同2、3日、ミネソタ州ミネアポリス)で、最高峰王座に挑戦できる。WWEの最高峰には世界ヘビー級王者のローマン・レインズと、新たに統一WWE王者となったサミ・ゼインがおり、どちらに挑戦するか、オバは選択を迫られているのだ。

不敵な表情で現れたレスナー(左)と代理人ポール・ヘイマン(©AbemaTV, Inc.)
不敵な表情で現れたレスナー(左)と代理人ポール・ヘイマン(©AbemaTV, Inc.)

 ところが…会場に流れたのはビーストのテーマ曲だ。代理人のポール・ヘイマンを従えたレスナーはリングに上がり、不在の間にオバが「臆病者」や「ヘタレ」などと自分を呼んでいたと指摘し「口は災いの元だ」と言い放つ。続けて不意をつき、オバの股間に卑劣な急所蹴りだ。苦しむルーラーを担ぎ上げて、F5で叩きつけた。

 ビーストはヘイマンと高笑いでリングを下りたが、怒り心頭のオバは再びマイクを握り「サマースラム」で3度目の一騎打ちを要求した。レスナーは受諾した上で、何と「ヘル・イン・ア・セル」戦での決着戦を指定する。「ヘル・イン・ア・セル」は天井付きの巨大な金網の中で戦う、危険な極まりない試合形式。〝怪人〟ジ・アンダーテイカーの代名詞的なデスマッチとしても知られるが、レスナーは〝地獄の檻〟の中でそのテイカーを2度も破っており無敵の強さを誇る。

オバ・フェミ(上)をF5で叩きつけたレスナー(©AbemaTV, Inc.)
オバ・フェミ(上)をF5で叩きつけたレスナー(©AbemaTV, Inc.)

 バックステージでオバはアダム・ピアースGMに「王座は逃げない。好きな時に取る」と「サマースラム」での最高峰王座挑戦権を放棄してレスナーとの決着戦実現を直訴した。これにより、団体CCO(最高コンンツ責任者)のトリプルHは自身のX(旧ツイッター)で、オバ vs レスナーの「ヘル・イン・ア・セル」戦を「サマースラム」で行うと正式に発表した。

 注目の決着戦が決まった一方で、PLEサウジアラビア大会でブロン・ブレイカーを撃破したセス・ロリンズが、世界ヘビー級王者のレインズに挑戦表明。「ザ・シールド」の同士で宿命のライバルからの決着要求に、〝OTC〟も受諾し、「サマースラム」で王者レインズvsロリンズの世界ヘビー級王座戦が決まった。

 真夏の祭典では2大決着戦が実現する。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。