米国・WWEのPLE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」(27日=日本時間28日、サウジアラビア・リヤド)で行われた「キング・オブ・ザ・リング」トーナメント決勝戦は、〝ルーラー(支配者)〟ことオバ・フェミ(28)がジェイ・ウーソ(40)を下して初出場Vを飾った。

 ナイジェリア出身の新怪物は2022年11月のデビューから破竹の快進撃を続け、今年4月の祭典「レッスルマニア42」では〝ビースト〟ブロック・レスナーに圧勝した。5月のPLEイタリア大会ではレスナーに雪辱を許したが、トーナメントでは初戦の4WAY戦を制すと、準決勝ではドミニク・ミステリオを寄せつけず、決勝戦に駆け上がってきた。

 対するジェイも元世界ヘビー級王者の強豪だ。序盤からトペ・スイシーダを連発して猛攻を仕掛けるが、オバには効かない。3発目をカウンターのエルボーで迎撃し、ショルダーバスターで叩きつける。一発一発がすさまじい破壊力で、ジェイを追い込む。ジェイにスーパーキックを連打され、必殺のウーソスプラッシュで押し潰されても、オバはジェイの喉元をつかみチョークスラムでマットに打ちつける。

オバ・フェミ(左)はジェイ・ウーソにパンチを叩き込む©WWE
オバ・フェミ(左)はジェイ・ウーソにパンチを叩き込む©WWE

 ジェイはアノアイ一族の近親で「ザ・ブラッドライン」のリーダー、世界ヘビー級王者のローマン・レインズから優勝を厳命されている。負けじとスーパーキック3連発から、レインズ譲りのスピアーを発射。ウーソスプラッシュを2連発で決めるも、タフな新怪物はカウント2ではね返す。ジェイは奥の手のスリーパーホールドでオバの太い首を絞め上げた。

 それでも支配者は両目を見開き、パワーだけで脱出に成功。高速のエルボーアッパーを連発でぶち込むと、ジェイの体を持ち上げ前方に投げ捨てる。とどめはフォールフロムグレイス(高角度シットダウン式パワーボム)だ。わずか8分足らずで元世界王者を沈めて、「キング」の称号を勝ち取り王冠を手にした。

 オバはリング上のインタビューで「支配者から王になるのは最高の気分だ。ジェイ・ウーソは今夜何と戦っているのか、わかってなかった。やつは一人の男と戦っていると思っていた。一人の相手なら倒せるかもしれんが、運命には勝てない。最も重要なことは、俺には勝てない。なぜなら…俺が支配者だからだ!」とほえた。

「キング」トーナメント制覇により、真夏の祭典「サマースラム」(8月1、2日=日本時間2、3日、ミネソタ州ミネアポリス)での最高峰王座挑戦権を獲得。世界ヘビー級王者の〝OTC〟レインズか、この日に王者コーディ・ローデス、グンターとの3WAY王座戦を制し統一WWE王者となったサミ・ゼインに挑戦することになる。4月の祭典後にはOTCとの対戦を熱望していた新怪物だが、果たしてどちらの王座に挑戦するのか。次世代エースの決断に注目が集まる。

「WWEナイト・オブ・チャンピオンズ2026」は「ABEMAプレミアム」にて放送された。