米国・WWEのPLE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」(27日=日本時間28日、サウジアラビア・リヤド)の「クイーン・オブ・ザ・リング」トーナメント決勝戦で、〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟ことイヨ・スカイが女子世界王者リブ・モーガンを破り、初優勝を飾った。

 トーナメント初戦ではジュリアらとの4WAY戦を勝ち上がり、準決勝ではラケル・ロドリゲスに快勝した。優勝者は真夏の祭典「サマースラム」(8月1、2日=同2、3日、ミネソタ州ミネアポリス)で最高峰王座に挑戦できるだけに、イヨも気合が入る。一方のリブはサッカーW杯日本―オランダ戦中継で現地観戦しているところを映され、解説の元日本代表MF本田圭佑から「誰?」と言われたことで、逆に大きな話題となった。

 サウジ大会では宗教上の理由で肌を露出しないように、女子選手はボディースーツに身を包む。イヨはピンクのスーツで故ブルーザー・ブロディのような毛の生えたブーツを履き、準備万端だ。しかも相手のリブが入場時に〝呪いの変人〟ダンハウゼンから呪いをかけられるハプニングが発生。リブは張り手で制裁するも、怪人までイヨの味方となった。

 決勝戦は序盤から一進一退の攻防になり、互いに持てる技を出し合って譲らない。サウジ観衆の大声援を浴びたイヨはミサイルキック、メテオラ、アサイムーンサルト、変型バックブリーカーの猛攻。一気にムーンサルト弾を狙うが、リブは名うての試合巧者だ。トップロープに上ったイヨを場外へ叩き落とすと、逸女は鉄階段への着地時に左ヒザを痛めてしまう。

 世界王者は当然イヨの左ヒザに攻撃を加え、強烈なハーフボストンクラブで絞り上げた。大ピンチに追い込まれたイヨだったが、体をひねって何とか脱出。左脚を引きずりながらエルボー、掌底アッパーで反撃に出る。左ヒザの激痛により座り込む場面もあったが、リブのロープを使った変型コードブレイカーはカウント2ではね返した。

 続けてリブの必殺技オブリビオンをロープ際でかわすと、コーナーから飛んでダブルフットスタンプ。ところがこれもかわされ、ダメージが重なるが、イヨはあきらめない。コーナーでの攻防を掌底アッパーで制し、最上段でリブを抱えた。そのまま後方回転し雪崩式スパニッシュフライだ。決死の一撃が決まると、とどめのムーンサルトプレスを見舞って、3カウントと「クイーン」の証しである王冠を奪った。

リブ・モーガン(右)に驚異の雪崩式スパニッシュフライを決めるイヨ・スカイ(©WWE)
リブ・モーガン(右)に驚異の雪崩式スパニッシュフライを決めるイヨ・スカイ(©WWE)
イヨ・スカイがムーンサルトプレスで圧殺(©WWE)
イヨ・スカイがムーンサルトプレスで圧殺(©WWE)

 トーナメント初制覇の快挙を達成したイヨは「私がクイーンだ!」と歓喜の雄たけび。さらに場外のリブを指さし「サマースラムで会おう!」と挑戦を表明。これにより8月の「サマースラム」で、今度はリブの世界王座をかけての再戦が決定した。3度目の最高峰王座獲得を目指し、逸女が真夏の決戦に突入する。

「WWEナイト・オブ・チャンピオンズ2026」は「ABEMAプレミアム」で生中継された。