復調気配をまたもエースが断ち切った。ブルージェイズは25日(日本時間26日)、本拠地ロジャース・センターで行われたレンジャーズ戦に5―6で敗れ、3連敗。5月29日(同30日)以来となる勝率5割復帰を22日に果たしながら、再び借金生活へ転落し、39勝42敗となった。
重い空気をさらに濃くしたのが、先発したケビン・ガウスマン投手(35)の乱調だ。連敗ストップを託されたはずのベテラン右腕は、初回に先制本塁打を浴びると、3回にも一挙5点を失った。6回を投げ切ったとはいえ、10安打6失点、2四球4奪三振。許した3本塁打すべてがダメージとなり、試合の流れを序盤で手放した。
これでガウスマンは直近2登板で計17自責点。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は、6月に20イニングで防御率7・62と苦しむ現状に着目し、ファンが不安を募らせるのも無理はないと指摘した。前回のカブス戦前までは防御率3・41と安定していただけに、単なる一過性の乱れなのか、根本的な問題の兆候なのか。首脳陣も見極めを迫られつつある。
打線は沈黙したわけではない。岡本和真内野手(29)は9回に今季18号2ランを放つなど2安打をマークし、最後まで反撃ムードをつくった。だが、いくら本塁打&打点チームトップの主砲格が快音を響かせても、エースが登板日にチームを上昇気流へ乗せられなければ、同じ負のループは繰り返される。3点を返した5回、2点差に迫った9回の粘りも、序盤の6点ビハインドを覆すには足りなかった。
ブルージェイズはア・リーグ東地区、そしてワイルドカード争いへの再浮上を狙う立場にいる。しかし、先発ローテの柱が勝負どころで炎上を重ねるようでは、反攻の設計図は描けない。前出のON SIは次回登板でも同じ姿が続けば、球団は将来を見据えた厳しい決断を迫られ、8月3日(同4日)のトレード期限までに先発投手補強を検討すべきだと提言している。
岡本の一発を勝利に変えられなかった敗戦は、単なる1敗ではない。浮上しそうで浮上し切れないブルージェイズの停滞を象徴する夜となった。ガウスマンがエースの威信を取り戻せるかどうか。チームの夏場の命運は、そこにかかっている。












