崖っぷちのクイーンズに、最後の処方箋は残されているのか。メッツがトレード期限を前に、売り手へ傾いたジャイアンツを〝最後の補給路〟として見定めている。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は17日(日本時間同日)、ナショナル・リーグ東地区最下位に沈むメッツが、米東部時間8月3日午後6時(同4日午前7時)のトレード期限までにジャイアンツへ照会すべき3選手を特集した。
メッツは32勝40敗で、ワイルドカード圏内まで6・5ゲーム差。まだ6月半ばとはいえ、借金は8に膨らみ、悠長に「様子見」と言える段階ではない。16日(同17日)のレッズ戦では千賀滉大投手(33)が負傷者(IL)リストから復帰したものの、初回に2本塁打を浴びるなど4回4失点。先発陣の不安を振り払うはずの右腕が逆に補強論を加速させる形となり、昨季終盤から続く立場の危うさも再び浮き彫りになった。
一方のジャイアンツは、すでに放出モードに入ったとみられている。前出の「ON SI」は、ローガン・ウェブ投手(29)だけは例外としつつ、主力にもオファーが届く状況を紹介。メッツにとっては、この〝在庫一掃〟に食い込めるかが浮上への分岐点になる。
同メディアがまず挙げたのはロビー・レイ投手(34)だ。今季は14試合で73回1/3を投げ、防御率4・42、66奪三振。圧倒的な存在ではないが、故障者が続くメッツにとってローテの後部を埋める現実的な補強になり得る。
2人目はヘリオット・ラモス外野手(26)。右大腿四頭筋の張りで10日間のIL入りとなっているが、ここまで今季打率2割6分7厘、4本塁打、20打点、OPS・731と健康ならば右打ちの厚みをもたらす。フアン・ソト外野手(27)に対して打撃に比重を置いた起用へ回せる点も、チーム構成上の利点とされた。
最も大物感があるのはマット・チャップマン内野手(33)だ。今季は71試合で打率2割6分1厘、7本塁打、39打点、OPS・762。守備力を重視してきたメッツの編成方針にも合致し、攻守のバランスを整える一手になる。ただし2030年まで契約を残すだけに、獲得は資金力と覚悟の両方を問われる。
諦めて売り手に回るのか、それとも危険を承知で買いに出るのか。千賀まで計算し切れない現状では、メッツに残された時間は数字以上に少ない。












