ワールドシリーズの3連覇を目指すドジャースの組織力に思わぬ〝物言い〟だ。球団の専門メディアでもある「ドジャース・ウェー」が16日(日本時間17日)、「最後にエースを育てたのはいつだ」と疑問を投げかけた。

 きっかけは前日15日(同16日)に行われたカージナルス―パドレス戦。カージナルス先発のダスティン・メイ投手(28)が6回まで完全投球を見せ、9回101球を投げてわずか1安打無失点、9奪三振の圧巻投球で自身初の完封勝利を飾った。

 メイは2016年のMLBドラフト3巡目(全体101位)でドジャースに入団。19年にメジャーデビューを果たしたものの、右ヒジのトミー・ジョン手術を受けるなど故障に泣かされ、通算18勝で25年7月末にレッドソックスへトレード移籍した。そして昨オフにFAとなってカージナルス戦に加入し、今季はここまで5勝6敗、防御率3・75の成績を収めている。

 ドジャースも故障がちだった右腕を辛抱強く回復、成長を促してきたが、メイが大きく花開くことはなかった。同メディアは「メイは数年前にドジャースファンが見限った選手だ。彼が最も健康な状態で投げていた2025年シーズンでさえ、ロサンゼルスがトレードで手放す決断をした際、惜しむ声はほとんどなかった。レッドソックスで大した活躍はできなかったが、カージナルスは明らかにドジャースにできなかった何かを引き出すことに成功している」と嘆いた。

ドジャース時代のダスティン・メイ(ロイター)
ドジャース時代のダスティン・メイ(ロイター)

 現状でチームのエースに君臨するのはオリックスから加入した山本。無双状態の大谷も日本ハムとエンゼルスで土台を築いてきた。同メディアは「ドジャースにはジャック・ドライヤー、ウィル・クライン、アレックス・ベシアといったまだ頼りにできる再起を目指す投手、自チーム出身のリリーフ投手が何人かいるが、ドジャースが最後に真のエースを育て上げたのはいつだっただろうか? ウォーカー・ビューラー(現パドレス)が全盛期だった頃だろうか? そして、その結果はどうなったのか?」と止まらなかった。

 大型補強と育成を並行しながら最強軍団を形成しているドジャースだが、球団を離れた選手が結果を残したことで地団駄が止まらないようだ。