ア・リーグ西地区最下位に低迷するエンゼルスに意外な人物への球団売却の情報が浮上している。米メディアを騒がしているのはユーチューバーで起業家の「ミスター・ビースト」ことジミー・ドナルドソン氏(28)。メーンチャンネルの登録者数は4億9000万人を越え、2023年の「TIME」誌の「もっとも影響力ある世界の100人」や2024年の「フォーブス」誌の「もっとも高収入のユーチューブクリエーター」の1位に選出。純資産26億ドル(約4200億円)とも言われている大富豪だ。

 スポーツイベントやベンチャーにも臆することなく投資してきたミスター・ビーストがエンゼルスに関心を示しているという。米メディア「マルカ」は「この噂が広まったきっかけはオーナーのアルテ・モレノ氏に対するファンの根強い不満になる。10年以上もの間、ポストシーズンから遠ざかり、新たな救世主を探している。ミスター・ビーストはまさに変革の象徴だと言える」と伝えている。

 現オーナーのモレノ氏は2003年にエンゼルスをわずか1億8350ドル(当時約200億円)で買収し、現在の評価額は27億5000万ドル(約4400億円)とも見られている。ドナルドソン氏の財力を持っても巨大な機関投資グループの支援が必要となるほどで容易なことではないが、ファンのモレノ氏への抗議と売却を訴える運動は広がる一方で、球場に横断幕が出る事態となっている。

 ドナルドソン氏はエンゼルスの試合で何度も目撃されており、ファンの期待は高まるばかり。一方で米メディア「アルバット」は「彼のようなデジタルエンターテインメントの天才以上にスタジアムを盛り上げるにふさわしい人物がいるだろうか」としながらも「今のところは噂に過ぎず、手の届かないことのように思える。野球界は予測不可能ですが、今回はゲリット・コールのスライダーよりも厳しい」と現実的には厳しいと見ている。これまで売却を示唆したことのあるモレノ氏だが、果たして事態はどう転ぶか…。