〝鬼門〟突破はまたもならなかった。広島は30日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に2―4で逆転負け。2018年6月17日以来となる福岡での白星を逃し、福岡では2021年6月9日から1分けを挟んで9連敗となった。交流戦は球団初となる開幕5連敗。借金も今季ワーストの11に膨らんだ。

 前夜は大関の前にわずか1安打で完封負け。新井貴浩監督(49)は打線にテコ入れを施し、名原を1番、小園を2番に据えるなどオーダーを変更して臨んだ。

 その新オーダーは初回から機能した。名原が中前打で出塁すると、続く小園の打席でプロ初盗塁を成功。一死一、三塁から坂倉が中前適時打を放ち先制した。さらに3回には二死から菊池の右前打を足掛かりに、坂倉が右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち再び勝ち越し。広島は2度リードを奪った。

 しかし、先発・森下が踏ん張れない。2回に押し出し四球で同点を許すと、3回には柳田に同点7号ソロを被弾。勝ち越した直後の失点となった。それでも5回2失点で試合をつくり、2―2のまま救援陣へ託した。

 試合を分けたのは6回だった。2番手の塹江敦哉投手(29)が先頭の庄子にストレートの四球を与えると、一死一、二塁から近藤に勝ち越しの左前適時打を浴びる。さらに栗原の右犠飛で追加点を献上し、そのまま流れを引き戻せなかった。

 新井監督は試合後、「点を取られるなとは言わないけど、いきなり先頭バッターをストレートのフォアボールというのは」と苦言。「点を取られたというより内容的に…」と厳しい表情を見せた。

 打線は坂倉が2打席連続適時打を放ったものの、4回以降は無得点。新井監督は「明日、頑張りたいです」と前を向いた。広島は31日こそ福岡の壁を打ち破りたい。