ソフトバンクは29日の広島戦(みずほペイペイ)に2―0で完封勝ちを収めた。先発の大関友久投手(28)が9回1安打無失点でチーム完封第1号。ここまで防御率5点台と苦しんでいた左腕の6連戦最中での完封劇に、小久保監督も「一人で投げてくれたのは本当に大きい」と感謝しきりだった。
そんな左腕を巧みにリードしたのがこの日が初バッテリーだった山本祐大捕手(27)だ。試合前には「いいリズムでテンポよい投球」の意識を共有。大関はお立ち台で「コミュニケーションを取れた中で、良い方向性でバッテリーで進めていけた」と感謝を口にした。
移籍直後からスタメンマスクをかぶり存在感を放つが、打撃面でもその貢献度は十分。11試合に出場して打率3割5分3厘、2本塁打、8打点と少ない試合数ながら、球界でも希少な「打てる捕手」と言える成績を残している。
その一方で小久保監督が高く評するのが「数字に残らない打撃」だ。この日もその真価が発揮されたのが、一死三塁の場面。相手の二遊間が下がった守備隊形を取ると、遊ゴロを放ちチームに先制点をもたらした。指揮官は「(チームとして)ゴロを打てば1点という場面でなかなか打てないときもあった。(山本)祐大がきっちりあそこに打って、あれで楽になったので。(こういう状況での)1点というのはチームとして大きい」と称賛。安打は出なくとも〝ヒーロー級〟の活躍をしてみせた。
今季途中までDeNAで正捕手を務めていた中での異例のトレード。それだけにセ・リーグ各球団と対戦する交流戦は、マスク越しに間近で感じてきた〝生の経験〟が生きる場面となる。普段対戦しない相手とは言え、今の時代はどの球団も多くのデータを持ち合わせている。それだけに経験がすべての指針になるわけではないが、チーム内からは「データと感覚のすり合わせができるのはいいこと」と期待をかける声が上がっている。
交流戦前に鷹に加わった「ハマの正捕手」。かつての〝主戦場〟で鷹の交流戦ブーストの一因となれるか。












