開幕前夜に、早くも火花が散った。福岡移転後初のリーグ3連覇を狙うソフトバンクは27日の開幕戦(みずほペイペイ)で日本ハムと激突。26日の前日会見で、小久保裕紀監督(54)は「新庄監督が就任されて5年目。すべての面において集大成。育ててきた選手たちがいよいよ脂が乗ってきていると感じる」と警戒感をあらわにした。さらに「この2年間の対戦はほぼ五分。もう強敵に違いない。今年の印象としては、有原が移籍したのも含めて先発陣の層が厚い」と、ライバルの戦力充実にも言及した。
一方の新庄剛志監督(54)も闘志を隠さない。「他の球団には申し訳ないけど、僕はソフトバンクの試合が一番楽しい」と言い切り、あくまで〝打倒・小久保〟をにらむ姿勢を鮮明にした。昨秋のファン感謝デーでは、開幕カード3連戦の先発を伊藤―北山―達と早々に公表。ファンの前で3連勝まで誓ってみせた。
だが、この日の会見では、その青写真に揺さぶりをかけるような場面があった。小久保監督が「早々に3連戦の投手を発表されてましたんでねぇ」と口にした瞬間、新庄監督は愛嬌(あいきょう)たっぷりの笑みを浮かべながら視線を外した。意味深な反応だった。
絶対的エースの伊藤が開幕投手を務める構図は不変としても、2戦目以降は流動的だ。WBCに出場した北山よりコンディション面で優位とみられる有原を、3戦目にぶつける奇襲プランもにわかに現実味を帯びてきた。昨季までソフトバンクに在籍し、自由契約を経てライバル球団へ移籍した右腕を、いきなり古巣戦で投入することになればインパクトは絶大。小久保監督の発言も、その可能性を織り込み済みの〝探り〟だったのかもしれない。
開幕から一歩も譲らぬ神経戦だ。日本ハムの本気度は、すでに隠しきれない。みずほペイペイの3連戦は、いきなり今季の主導権争いを占う火花バチバチの激突になりそうだ。












