ソフトバンクは22日に広島とのオープン戦(マツダ)に5―5で引き分け、全日程を消化した。

 一軍メンバーの絞り込みが行われるなど、シーズン開幕に向けた準備も着々。そんな中で大きな関心事の一つが27日の日本ハムとの開幕戦(みずほペイペイ)で、昨季終盤まで優勝争いを繰り広げた〝2強〟による熱戦が予想される。その試合の展開を左右するとみられるのが、相手の開幕投手・伊藤大海投手(28)との対峙だ。

 昨年は7度の対戦で3勝3敗、防御率2・67。CSファイナルステージでは右腕の前に8回無失点に封じ込まれた。近藤、柳田らチームの主軸が「対戦したくない投手」に名前を挙げるなど、まさに〝天敵〟と言える存在だ。

 伊藤は日本代表の一員として出場した第6回WBCで、大会を通じて本来の力を発揮するまでには至らなかった。準々決勝のベネズエラ戦では逆転3ランを浴びて敗戦投手となり、帰国後は21日のヤクルトとのオープン戦(エスコン)に登板して5回2失点、8奪三振。直球の最速は150キロで、中5日で開幕戦へ向かってくる。

 伊藤の姿は昨季と異なるようにも映るが、ホークスではどのように捉えられ、対策が練られているのか。その答えは「いつも通り」だった。

 チーム内からは「直近(の状態)を見るのはもちろんだけど、いい時を想定しておくことが大事。その方が気持ち的にも臨みやすい」「結局、開幕した時にどれくらい(球速が)出ているか」といった声が上がった。

〝WBCバイアス〟に惑わされることなく、普段の「対伊藤」で臨むことこそが攻略につながる。「実際に140キロ台だったとしても(伊藤には)テクニックがある。それはもう試合の中での対策になる」との見立てもあった。

「伊藤、北山の2枚はパ・リーグでも最高峰。(攻略は)簡単ではない」と気の緩みはない。WBCの〝残像〟を消し、伊藤を仕留めにいく。