昨年11月に引退したフィギュアスケート女子の元世界選手権女王エリザベータ・トゥクタミシェワ(29)が、過去に同僚から言われた〝暴言〟を明かした。
現役時代に絶大な人気を誇ったトゥクタミシェワは、ミラノ・コルティナ五輪でロシア放送局のリポーターとして現地入りし、その姿が連日脚光を浴びた。
極限まで体を絞る他のロシア選手とは一線を画して健康的な体形で活躍したことでも知られるが、以前は摂食障害だった時期もあることを明かしており、体重に関してさまざまな向き合い方をしてきた。
そして、自身の体重を巡る衝撃のエピソードを明かした。テレビ司会者ヤナ・チュリコワの番組に出演。ロシアメディア「スポーツ24」がその様子を伝えた。
トゥクタミシェワは「2018年から体重は重要ではないという考え方に取り組んできた。トレーニングキャンプに行く頃には、摂食障害に関連する習慣はすべて断ち切っていた。何も問題なく、普通に食事をすることができた」と現役時代を振り返る。
一方で「恐怖や憎しみ、嫌悪感を抱えながら氷上に出る時期があったんです。それから、すべて大丈夫、自分を哀れむ必要はない、自分は素晴らしい、最高だと自分に言い聞かせ始めた。同じ気持ちで氷上に出ても、スケートは全く違って見え、自分の考え方が大きな影響を与えたんです」と、つらい経験を乗り越えたことで前向きになれたという。
その経験について問われると「今まで誰かに言われた中で一番ひどかった言葉は、チームメートに『君は普通の生活を送るには太りすぎだ』と言われたことです」と、同僚から暴言を吐かれてショックを受けたことを告白。「思春期のピークで自己嫌悪に陥っていた時期に、そんなことを言われたんです」と回想した。
ただ、トゥクタミシェワはその言葉に悩むことなく「まあいいや、パンでも食べよう」と気持ちを切り替えられたという。
「たしかに、ある時点では影響を受けるが、批判と単に悪意のあることを言おうとしているだけなのかを区別する必要があると気づくのです。自分の内面を磨けばいい。強くなればなるほど、成熟すればするほど、賢くなればなるほど、特にコメントによって傷つくことは少なくなります。誰もが自分の意見を持っていて、誰とも意見が合わないこともあります。それを素直に受け入れると、楽になります。『わかった、わかった。ありがとうね。あなたの意見は理解した。私は自分の仕事に戻るよ』と思えるようになるのです」と達観した様子で語った。
明るさが前面に出たトゥクタミシェワの演技は、こうした経験が背景にあるようだ。













