東京女子女子プロレスの荒井優希(27)が、プリンセス・オブ・プリンセス王座初戴冠へ覚悟を見せた。29日の両国国技館大会で同王座を保持する渡辺未詩(26)に挑戦。昨年3月にアイドルグループ「SKE48」を卒業しプロレスに専念することを決意。団体最高峰王座へ一直線の荒井が団体のエースになることを宣言した。

 2021年5月にデビューしてから3度目の両国大会を控えた荒井は「最近、初めて私が出場した両国大会(22年3月)のポスターを見る機会があって、その時私が一番後輩で。今回自分にとって3回目の両国で団体最高峰のベルトに挑戦。団体のセンターに近づいてきたなと。この5年間積み上げてきたものを全てぶつけたいです」と王座取りに気合を入れた。

 昨年7月に当時の王者・瑞希に挑戦。同王座に初挑戦し大健闘したが王座取りはかなわず、普段ポジティブな荒井が落ち込んだ時期があったと明かす。「近づくはずのベルトが遠のいた感じがして、結局私にはあのベルトを巻くのは無理だと思ってしまったんです。それにSNSとかで『お前にはまだ無理だ』というコメントを見たりして、もちろん荒井の実力不足だから言い返せない。ベルトを巻くまでの自信が持ち切れていないからこそ『プロレスなくても楽しいか!』と思って心が折れそうになりました」。

 それでも立ち直れたのは前王者の瑞希や先輩たちの存在があったからだ。「瑞希さんが『大丈夫だよ。まだまだ一緒に頑張ろう』って言ってくれて、他の先輩たちもたくさん声をかけてくれたので、やっぱり逃げちゃダメだと思って2日くらい落ち込んであっという間に練習へ戻りました」と笑った。

 苦難を乗り越え前回挑戦した時よりも着実に成長した姿を見せたい。「未詩さんが強ければ強いほど燃えるんです。前回はそんな余裕全くなかったんですけど、今の荒井は去年より精神的にも強くなって、試合を楽しむ余裕も出てきた。今は行けるなって。未詩さんと戦うのが楽しみです」と語った。

 今年5月でデビュー5周年を迎える荒井が、団体最高峰王者として〝エース〟として団体をけん引する覚悟はできている。「本来の私は横一列が好きなんです。かっこいい先輩たちがいて、荒井がいてかわいい後輩たちがいてみたいな。でも今はもっともっと東京女子を有名にしたいし、メジャーにしたいって思いが強いからこそ、荒井が一歩前に出たら何か変わるかもしれないと思ったんです。東京女子プロレスの未来を担っていくエースになります」。並々ならぬ思いを明かした荒井が団体を業界盟主に引き上げる。