侍ジャパンが14日(日本時間15日)のWBC準々決勝でベネズエラに5―8と逆転負けを喫し、史上最速の8強敗退に終わった余波が早々と海の向こうで広がっている。米メディア「ビッグリード」は現地時間15日、日本が「衝撃的敗戦の直後に大きな変化を起こそうとしている」と報道。井端弘和監督(50)が今大会限りで退任する意向を示した一件を、米国内でも無視できないニュースとして伝えた。

 井端監督は現地時間15日、敗退から一夜明けて自身の進退について「結果が全て」と語り、続投ではなく退任の意向を表明した。2023年10月に栗山英樹前監督(64)の後任として就任し、当初は24年11月のプレミア12までを区切りとした契約だったが、その後WBCまで任期が延長されていた。連覇を託された指揮官は、日本にとって大会史上ワーストのベスト8敗退という現実をもって自ら区切りをつける形になった。

 米側が重く見たのは、単なる敗戦そのものよりも「日本が次の監督探しに入る」という構図だ。前出のビッグリードは、大谷翔平(31=ドジャース)を擁しながら準決勝進出を逃した衝撃とあわせて、試合後の会見では明かされなかった辞意が一夜明けて表面化した流れを詳報。侍ジャパンが世界標準の競争激化に直面し、体制面でも次の局面へ押し出された現実を浮き彫りにした格好と言える。

 実際、後任選びは簡単ではない。代表監督は短期決戦の結果責任を一身に背負う一方、常設チームではないため編成や招集、所属球団との調整まで求められる重職だ。世界一奪還へ向けた再建は、ベネズエラ戦の敗戦処理だけでは終わらない。井端体制の幕引きは、そのまま侍ジャパンの新たな難題の始まりでもある。