巨人・田中将大投手(37)が、東日本大震災への思いを口にした。

 東日本大震災が発生してから今年で15年が経過した。当時の田中将は、楽天でプロ5年目のシーズンを迎える前だった。本拠地のある宮城県では最大震度7を観測する地域もあった。

 右腕は当時を振り返りながら「被災地の惨状を目の当たりにし『自分は野球をしていいのだろうか』という葛藤もありました」と心境を吐露。それでも「試合を見てもらった被災者の方々に『元気をもらいました、ありがとう』と言葉をかけていただいたことが、逆に自分の力になりました」と多くの声援が、東北でプレーする活力になったという。

2011年の震災後には、楽天ナインとして募金活動も行った田中将大(左)
2011年の震災後には、楽天ナインとして募金活動も行った田中将大(左)

 昨オフには宮城県内の被災地で子供たちと一緒に野球教室や避難訓練を行った背番号11。その際、震災の記憶が薄れていることを懸念した。

「震災を経験していない子供たちが増えていることを実感しました。起きてほしくはないけれど、今後も起きる可能性がある自然災害への備えについて、考えるきっかけにしてもらえるような活動を続けていくつもりです。それは東北に育ててもらった自分の使命でもあると考えているからです」

 最後に「『3・11だから』ではなく、『15年の節目だから』でもなく、これからも僕は僕がするべきこと、できることを考え、そして行動していきたいと思っています」と言葉を締めくくった右腕。東日本大震災の記憶の風化防止を誓った。