第98回選抜高校野球大会でプロ注目の二刀流右腕・菰田陽生(3年)を擁する山梨学院は第4日第3試合で長崎日大と対戦する。5年連続出場を果たし、横浜(神奈川)、沖縄尚学らと並んでV候補と目されることに吉田監督は「優勝候補のチームではないと私は思っている。桧垣と菰田が大化けしたんで。2人がいなかったら山梨も勝ち上がれていない」としながらも主将に就任した菰田の成長にニンマリ。「主将としてどうしたらうまくチームを引っ張っていけるかを考えている。悩むことが次のステップに繋がる。いい経験をさせてあげられている」と見て取っている。

 技術面でも「投手としてはかなりいい。練習の割合が投手の方が多いので野手としてはどうかというところですが、体が強くなっているので打球も違ってきている。明日からの練習試合が楽しみです」と期待を寄せる。指揮官は桧垣を主戦に考え、菰田を一塁と投手〝兼任〟にするとした。

 チームの勝利を最優先に掲げる菰田も迷いはなく「投手とファーストはつながっていると思っている。ゴロも体を使うのもそう。残り2週間という短い時間だけど、少しでも成長していい準備で臨みたい。個人としてもキャプテンとしてまとめたい。勝ち進むことが(昨夏敗退の)借りをかえすことになる」と意気込む。横浜・織田、沖縄尚学・末吉らライバルがひしめくが「同じ同級生として負けたくない気持ちもある。でもまずはチームの勝ちを優先し、その後に自分の結果がついてくればいい」と冷静さを失わない。

 194センチ、101キロの大型二刀流右腕のあこがれは大谷翔平(ドジャース)。当然WBCにも注目しており「時間があれば見たい。大谷選手の打撃を見たいですし、投手陣も豊富だと思っているので注目している。自分の気持ちの部分でプラスにしていきたい。僕も(将来は)日本を代表する選手になりたいと思う」と胸を膨らませた。

 一方の対戦相手の長崎日大・平山監督は「超高校級で1年生から着実にレベルアップされている。センバツで対戦できるというのはチームとしてすごく大きな経験になる。短い期間の中でやれることをやりたい」と全力でぶつかる覚悟だ。