WBC2連覇を目指す侍ジャパンが6日に初戦、1次ラウンド・台湾戦(東京ドーム)を迎える。チームは前日5日、非公開練習を行った。そんな中、大谷翔平(31=ドジャース)vs侍強力打線のマッチアップが急浮上。実現すれば世界一連覇へ向け、良い景気づけとなりそうだ。WBC期間中は試合で投手としてマウンドに立たない方針を固めている大谷が一体なぜ、身内と〝ガチンコ対決〟に臨む可能性が出てきたのか――。

 大谷は来日後、練習日や強化試合のゲーム前の時間を使って「投手」としての調整も敢行中だ。これは所属するドジャース先発陣の一員として、26日(日本時間27日)に本拠地ドジャー・スタジアムでのダイヤモンドバックス戦で開幕する2026年シーズンに備えるための準備。すでに来日前に参加したドジャースのアリゾナキャンプでも複数回ブルペン入りし、ライブBPにも登板している。ドジャースの先発として、投手本格復帰を果たすMLB9年目への準備も抜かりなく進めている。

 WBC日本代表に合流後も、野手として強化試合に出場する傍らで「投手・大谷」としての調整も行う。2月28日の強化試合前には、来日後初のブルペン入りもこなすなど、ドジャースで3年目となるシーズンへ向け「投打二刀流」への強いこだわりを見せている。

 そんな中で連覇へ向けてできる限り打撃陣の実戦感覚を維持、あるいは向上させたい井端ジャパンと、先々へステップを進める「投手・大谷」としての調整プランがWBC期間中に交錯するタイミングが訪れるかもしれない。そこで実現濃厚となっているのが「ライブBP」での練習メニューだ。

 WBCの大会期間中は試合のみならず、練習日程も場所や時間等が細かく管理および指定されている。通常より練習時間が短く、投手、野手ともに練習量の確保は容易ではない。だからこそ練習メニューとしての「ライブBP」は、投手・野手がお互いに最も〝試合に近い〟実戦的なメニューになる。

 日本のWBC1次ラウンドは6日の台湾戦を皮切りに韓国、オーストラリアと3連戦が組まれ、10日のチェコ戦が最終戦。現状では試合のない9日の練習日がライブBP実施の最有力日とみられている。今回のWBCで大谷は打者専念で臨むこともあり、試合日ではなく隙間を縫って「ドジャースの投手」としての調整に臨む公算が大きい。実際にライブBPが行われ「投手・大谷」の登板が実現すれば、鈴木(カブス)や吉田(レッドソックス)、村上(ホワイトソックス)、岡本(ブルージェイズ)、佐藤(阪神)ら相対する侍ジャパンの打撃陣にとっても、これ以上ない調整相手となる。

子どもにサプライズでサインする大谷翔平
子どもにサプライズでサインする大谷翔平

 決勝ラウンド進出後の準々決勝では、ドミニカ共和国やベネズエラなど中南米の強豪国との対戦が予想され、大谷同様に常時150キロ超えの力強い直球を投じる本格派投手が顔をそろえる。大会連覇を目指す侍ジャパンの各打者にとっても「最上級」と評せる腕試しの機会となりそうだ。