侍ジャパンの守護神候補・大勢投手(26=巨人)に〝WBC後遺症〟を心配する声が上がっている。

 大勢は3日の阪神戦(京セラ)に5点リードの7回に登板。わずか9球で3人を仕留めた。前回登板の2月27日の中日戦(バンテリン)で右ふくらはぎがつり緊急降板となった不安を一掃した。

 巨人から唯一、2大会連続で侍ジャパンのユニホームに袖を通した右腕は、2023年に行われた前回大会でも存在感を見せつけた。決勝ラウンドの準決勝・メキシコ戦(マイアミ)で1点ビハインドの9回から4番手として登板し、1回無安打無失点、1奪三振と快投。直後の逆転サヨナラ勝利につなげると、決勝の米国戦でも2点リードの7回に5番手で登板。1回1安打無失点の好投で世界一に貢献した。

 だが、そのまま休むことなく臨んだシーズンでは不振にあえいだ。6月30日に右上肢のコンディション不良で一軍登録を抹消。9月に復帰したが、登板はわずか27試合、防御率4・50と不本意な結果となった。

 これを踏まえて、球団OBの一人は「侍ジャパンのクローザーとしてかなり期待を寄せられている分、大勢にかかる負担は大きい。途中で負けて帰ってくるか、優勝して帰ってくるかはまだ分からないけど、この前のシーズン(23年)みたいに、優勝争いに関わる時期に大勢のようなセットアッパーがいないとなれば、勝てる試合も勝てなくなる可能性がある」と不安を口にした。

 万全を期していてもケガの危険は常に隣り合わせ。23年の巨人は大勢離脱の影響もあり2年連続で4位に沈んでいる。

 もちろん大勢もリスクを承知の上で代表に参加している。背番号15が前回の経験をシーズンにどう生かすのか注目される。