味方には安心感を与え、敵には絶望感を与えるような無双ぶりだ――。ソフトバンクは4日の中日戦(バンテリン)に2―1で競り勝ち、今季最長の7連勝。初回に飛び出した栗原の17号2ランを投手陣が守りきり、昨年に続く同一カード3連勝となった。

 試合後、小久保監督は興奮ぎみに自ら切り出した。「(9回表の)ノーアウト二、三塁で点が入らなかった後、3人で切り抜ける杉山は大したもんですね。野球の流れみたいなところが関係ないというピッチングでしたね」。

 9回の拙攻でイヤな空気が漂ったのは確か。ただ、圧倒的な力で守護神・杉山一樹投手(28)が相手をねじ伏せた。先頭を難なく三ゴロに仕留めると、続く打者は157キロの真っすぐで空振り三振。最後の打者は、伝家の宝刀フォークを3球続けて空振り三振に斬って取った。

 4月に自身の投球への不満からベンチを殴打して左手を骨折。深い反省とともに早期復帰を志願して5月上旬に一軍に戻ると、復帰後は圧巻のパフォーマンスが続いている。この日までの9試合(9イニング)で無安打、無失点、奪った三振は20。「奪三振率20」という驚異の数字を叩き出し、絶対的クローザーとしての貫禄を見せつけている。