ソフトバンクは23日のオリックス戦(みずほペイペイ)に6―5で劇的なサヨナラ勝利を収めた。同点の9回一死満塁で代打・柳田が中堅の頭上を襲う値千金打。小久保裕紀監督(54)は「ファンが一番期待するところで応えるのが彼らしい」と鷹のスーパースターを称賛した。

 2位・西武が敗れたことで4・5ゲーム差に広げるとともに、ホークスは前半戦の首位ターンが確定。チームは24日に所沢へ移動し、西武とベルーナドームで3連戦を迎える。前半戦最後に立ちはだかる9連戦最後のヤマ場。指揮官は「カード初戦をまず取って勝ち越しというのがずっと目標。それで(前半戦を)締めくくりたい」と意気込んだ。

 ただ、鷹が細心の注意を払わなければならないのが「猛暑」だ。普段からドーム球場を本拠地としているホークスにとって、夏の暑さが本格化する時期はなおさらとなる。

 7月は9連戦最初のカードのロッテ戦(ZOZOマリン)まで屋外球場での試合がなかった。それだけにチーム内からは「まだ暑さに慣れきっていない」という声も上がる。千葉では高い湿度と海辺から吹く熱風によって普段以上に体力を奪われる環境とあり、3試合目の試合前の打撃練習が室内で行われるなどの対策がなされた。

 ベルーナドームは5月4日からの3連戦以来。熱がこもりやすい「屋内屋外中間型」の球場で、かねてプレーする選手の健康を懸念する声もある。カード初戦に先発予定の上茶谷はベルーナドームで初登板とあり「チームメートから(暑さについて)すごく脅されているので。どんなもんなのかなと思って、ちょっと怖がりはしている」と語った。

 ベルーナ特有の暑さを警戒するのは今に始まったことではなく、チームスタッフの一人は約2か月前の5月中旬の時点で「選手だけでなく我々も対策をしないと」と用心していたほど。22日にはロッテの二軍戦(浦和)が「猛暑のため」異例のノーゲームとなった。年々深刻化する酷暑問題。首位を走る鷹にとって、まずは前半戦を無事に終えることが最大の任務となりそうだ。