中日は24日、DeNA戦(バンテリン)に3―2で逆転サヨナラ勝ち。2点を追う9回一死一塁から、代打ボスラーの適時三塁打で追いつき、村松の内野安打で試合を決めた。4番手で9回を無失点に抑えた吉田は待望のプロ初勝利。「まだまだAクラス狙えると思うので皆さんで頑張りましょう!」とお立ち台から呼び掛けると、満員のスタンドは大歓声に包まれた。

 反撃の号砲を鳴らしたのは細川だ。2点を追う6回、左翼席へ15号ソロ。中日はチーム本塁打を73本とし、セ・リーグ単独トップに浮上した。前年は92試合終了時点で45本だったが、今季はホームランウイングの新設も追い風となり、長打力が大幅に向上している。

 ここ数年は貧打に苦しんできたが、今季のチーム得点は310でリーグ3位。細川と13本塁打のサノーという「2門の大砲」を軸に、打線の破壊力は格段に増した。「昨年までならリードされていると、7回ぐらいで帰られるお客さんも多かったのですが、今季は最後まで見ていかれる人が本当に増えましたね」と球団関係者。ドームには最後まで諦めない空気が満ちている。

 先発して5回2失点だった柳も「いいバッターが多いと思います。最少失点でいけば逆転してくれると思える打線だと思います」と攻撃陣への信頼を口にした。 

 セ最下位に沈みながらも5位・広島とは1ゲーム差、4位・DeNAとは3ゲーム差となった。しかしながらAクラスの3位・ヤクルトとは7ゲーム差のままで、お世辞にも射程圏内とは評せずまだまだ大きく引き離されている。これまでとは違う「打ち勝つ野球」で、竜は奇跡を起こせるか――。