巨人は24日の阪神戦(甲子園)に延長10回、4―2で競り勝った。セ首位攻防をかけた直接対決は、沖縄からやってきた〝ウチナーンチュルーキー〟のドラフト5位・小浜佑斗内野手(24)のプロ1号となる決勝2ランで決着をつけた。

 巨人打線は相手先発・才木を前に沈黙したものの、1点を追う9回二死三塁からダルベックの2ランで一時逆転に成功。しかし、その裏に同点追いつかれ、延長戦へ。満員の甲子園で虎党の大声援が響く中、10回に主役となったのはルーキーだった。

 一死二塁の好機で打席に立った小浜は、相手2番手・岩崎の直球を完璧に振り抜いた。打球は左翼席へ一直線。プロ初本塁打となる特大の一発が、熱戦を制する決勝2ランとなった。

 殊勲の小浜は「1点取れれば状況変わるって思ってたので。しっかり決めれてよかったかなと思います」とホッとした表情。「球界を代表する抑えの方から打てたのは自信になりますけど、そこまで過信せずにやってきたことをまた明日からやろうかなと思います」と謙虚な姿勢を崩さなかった。

会心の決勝2ランに、笑顔で生還する巨人・小浜佑斗(手前右)
会心の決勝2ランに、笑顔で生還する巨人・小浜佑斗(手前右)

 ルーキーにとって1年目は毎日が勉強の日々。それは私生活においても同じだ。4月某日。上京後のオフでちょっぴりドキドキの遠出となったのが、電車を乗り継いで向かった渋谷だった。

 選手寮のある京王よみうりランド駅から同駅までの約40分間。車内では電光掲示板と手元の乗り換えアプリを交互に見ながら「ずっと今どこにいるのか、アプリと照らし合わせながら移動していました」と乗り換えは〝ノーミス〟で目的地に到着した。

 そうして憧れだった若者の街を満喫したかと思いきや…。「人が多すぎました。ああいうところは好きじゃないかもしれないです。なんか、外なのに臭かった…」。人にもまれ、独特の臭いにも驚いた。24歳まで沖縄で育ったルーキーにとっては、東京の洗礼を浴びた1日となった。

 ホームランボールを手に「実家に送って親に見せたいっすね。初ヒットもまだ送ってないんで、一応一緒に送れたら」と初々しい表情を見せた小浜。プロ初アーチの喜びも、慣れない東京での経験も糧にしながら、ルーキーは一段と大きな男へ成長していく。