WBC連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は24日、宮崎事前合宿を打ち上げた。右ヒジを手術して今季全休が決まっているダルビッシュ有投手(39=パドレス)はアドバイザーとして参加。豊富な知識を還元し、井端ジャパンに実りをもたらす11日間だった。
聞かれたら、助言を送る。一歩引いた姿勢で、チームの後方支援に徹した。「自分がピッチクロックとかピッチコムのやり方を知っているということで来たんですが、そういうことは伝えられました。それ以外のことは特にやることはなかったですが、すごく自分としても楽しかったです」。
首脳陣、選手同士の話し合いが始まると、適宜距離を置く姿に敬意と気遣いがあふれていた。宮崎合宿中、自身のリハビリとトレーニングは後輩たちがすべての練習を終えた後。随所に気配りが光った。
最終クールのこの日は、ブルペンで菊池雄星投手(34=エンゼルス)の投球を見守った。〝世界を知る〟後輩への信頼は厚い。「こっち(宮崎)に来てからもちゃんとトレーニングをやっているし、しっかり準備もしている。ブルペン見てても体が動いているなって思いました。あとはあまり飛ばし過ぎないように、これからしっかり調整して大会でいい結果を出してほしいです」とエールを送った。「飛ばし過ぎないように」という優しいまなざしに、菊池の性格を心得たダルビッシュらしいメッセージが込められていた。
洞察力に長けた裏方に徹して、異例とも言える宮崎合宿を完走したダルビッシュ。最後は「ケガなく、楽しむことはなかなか難しいんでしょうが、結果的に井端監督を胴上げしている姿を見たいので、頑張ってほしいです」と愛すべき仲間たちに思いを託してチームを離れた。宮崎での11日間に、慕われる理由が詰まっていた。












